リヒテンシュタイン首相:脱税捜査で協力表明-メルケル独首相と会談

ドイツの富裕層が税率の低いリヒテンシュ タインの銀行口座を利用し脱税したとして独全土で家宅捜索が行われた問題で、 リヒテンシュタインのハスラー首相は20日、メルケル独首相と会談し、独当局 とより緊密に協力する意向を表明した。

メルケル首相はベルリンで行われたハスラー首相との共同記者会見で、リ ヒテンシュタインが脱税問題での司法協力の取り決めに参加するよう呼び掛け、 「われわれは発覚したこの問題を解決する必要がある」と述べた。

独当局が捜査に乗り出して以後、リヒテンシュタイン側は反発していたが、 両首相は両国間の協力体制を強調。メルケル首相は、「リヒテンシュタインと良 好な関係を持ちたい」と語った。

リヒテンシュタインのアロイス皇太子は19日、独当局がリヒテンシュタイ ンの基金を活用し税申告を怠った疑いのある数百人を一斉に捜査したことを受 け、捜査で使われた手法をリヒテンシュタインに対する「攻撃」と批判してい た。

この問題をめぐっては、ドイツポストのクラウス・ツムウィンケル最高経 営責任者(CEO)が脱税容疑ですでに引責辞任に追い込まれている。

富裕層向けの金融サービス、プライベートバンキングを扱うバンクハウ ス・メッツラーのフランクフルトとミュンヘンの事務所が18日に家宅捜索を 受けたほか、独保険最大手アリアンツの銀行部門、ドレスナー銀行やスイスの 大手銀行、UBSなどのミュンヘン事務所にも同日、捜査が入った。

リヒテンシュタインは20日、慈善基金と私用目的の基金を明確に分ける 法案を提出。ハスラー首相は、独側に「協力する用意がある」と言明した。

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