ミツミ電株が急反発、Wii好調で業績寄与を期待-任天堂上昇も支援

電子部品大手のミツミ電機の株価が急反発 し、前日比210円(7.5%)高の3020円で午前を終了。2週間ぶりに3000円台 を回復した。任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」向けの売り上げ好調が続き、今 期(08年3月期)業績の増額期待が高まっている。来期も増益が予想され、W iiの販売順調も伝えられる中、過去半年間の安値圏から見直す動きが優勢にな った。最低投資金額が高い任天堂の株価に連動しやすく、代替投資対象としての 位置付けも指摘されている。

同社はWiiの組み立て受注のほか、同製品のコントローラーを販売。07 年10-12月期業績では、情報通信機器や光デバイス部門が計画に比べて減速す る半面、ゲーム機向けが貢献する形で機構部品部門と電源部品部門がともに計画 を上回って推移した。10-12月期の連結営業利益は前年同期比11%減の95億円 とやや減速傾向にはあるが、ゲーム向けがけん引、通期連結営業利益(前期比 19%増の318億円)に対する4-12月期の進ちょく率は90%に達している。

任天堂の米子会社、ニンテンドー・オブ・アメリカ(NOA)のレジー・フ ィセメ社長は20日、サンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議(GD C)で記者団に対し、同社の家庭用ゲーム機「Wii」が6月までに米販売台数 累計で米マイクロソフトの「Xbox360」を上回るとの見通しを示した。任 天堂はWiiの月間生産台数を180万台とし、米年末商戦向けに設定した増産態 勢を維持する計画だとしている。

かざか証券の田部井美彦市場調査部長は、「ミツミ電は今期業績の増額期待 が強い上、本格普及期に入ったWiiは海外での販売好調から来期も収益に貢献 する可能性が高い」と指摘。さらに任天堂の最低投資金額が500万円を上回る水 準にあることから、「Wiiを評価する個人投資家は、任天堂の代わりにミツミ 電を買うことが多い」(同氏)という。

このため、同社株は昨年夏以降に任天堂株と連動する傾向を強めており、午 前の任天堂株が上昇(午前終値は前日比3.9%高の5万3200円)したこともプ ラスとなった。

東海東京調査センターでは、19日付でミツミ電の投資判断を「押し目買い 増し」へと格上げした。同調査センターでは今期連結営業利益を365億円、来期 を390億円と予想している。

なおミツミ電は、2年に1回開催する展示会を21-22日にわたって新宿で 行っている。

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