日本株:日経平均は戻り試し200円超高、輸出や資源関連中心に上昇

朝方の東京株式相場は急反発して始まり、 昨日400円超下げた日経平均株価は、戻りを試す格好で上げ幅が200円を超え てきた。外国為替市場で円相場が直近の円安水準で安定推移しており、採算悪 化懸念の後退から昨日急落したトヨタ自動車など輸出関連株を中心に買い戻さ れている。また、海外商品市況で原油や金の先物相場が続伸したことを受け、 権益ビジネスを手掛ける三菱商事など総合商社株、在庫評価益にプラスに働く 新日本石油などの石油株にも買いが先行。

午前9時22分時点の日経平均株価は前日比233円10銭(1.8%)高の1 万3543円47銭、TOPIXは同21.14ポイント(1.6%)高の1323.86。東 証業種別指数は33業種すべてが上昇している。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊次長は、「懸念されていた前日の米国 株が上昇して終えたことを好感し、昨日急落した反動による買い戻しが入って いる」と話した。また、日経平均の25日移動平均線(1万3380円)を早々に 回復し、「市場心理も上向きやすい」(同氏)という。

米利下げ観測後退で円安に、米株高も輸出株の追い風

20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で上昇。1月の消費者 インフレが予想以上に加速していたことが明らかになり、連邦公開市場委員会 (FOMC)の利下げ姿勢が弱まるとの観測が広がった。21日午前9時過ぎ の東京市場では、1ドル=108円台前半、1ユーロ=159円台前半で推移。2 月上旬に1ドル=105円-106円、1ユーロ=155円前後があった状況と比べ ると、直近の円安水準での取引となっている。

また、同日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均が前日比90.04ド ル(0.7%)高の12427.26ドル。ナスダック総合指数は20.90ポイント (0.9%)上昇し2327.10で終えた。テクノロジー株やエネルギー株が買いを 集め、この1週間で最大の値上がりだった。コンピューター大手ヒューレッ ト・パッカード(HP)の利益が予想を上回ったほか、原油相場が前日に続き 高値を更新して引けたのが手掛かりだった。

円安と米株高を追い風に、トヨタやホンダなど自動車株、松下電器産業や キヤノンなどの電機株が買われている。

原油は連日最高値、資源関連に買い

20日の原油先物相場は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で 取引される原油先物3月限は前日比73セント(0.73%)高の1バレル=

100.74ドルで終えた。一時は、1バレル=101.32ドルまで上昇、過去最高値 を付けた。また、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物4月限も前日比8ドル(0.9%)高の1オンス=937.80ドルと続伸。この 日もインフレヘッジとして買いが続いた。

このため、資源関連株にも投資資金が流入しており、国際石油開発帝石ホ ールディングスや石油資源開発など鉱業株、コスモ石油やAOCホールディン グスなど石油株、三菱商や三井物産など商社株が高い。

アバコーポやNECに買い

個別では、不動産流動化事業で物件売却が伸び07年4-12月期の連結経 常利益が前年同期比3倍となったアーバンコーポレイション、20日に経営方 針説明会を開き3年後に株主資本利益率(ROE)を10%以上に高める方針 などを示したNEC、オンラインゲーム事業などが好調で2007年12月期の連 結営業利益が前の期比54%増となったテクモなどに買いが先行している。

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