アックマン氏:モノライン分割案示す-親会社への資金還流を制限

ヘッジファンド運用者のウィリアム・アッ クマン氏は19日、金融保証会社(モノライン)部門から親会社への資金還流を 制限し、部門内にとどまる資本を増やすことを目指すモノライン分割案を示した。

アックマン氏は、モノライン部門を地方債保証事業とストラクチャード・フ ァイナンス保証事業の2つに分割することを提案。2つの事業のうち、より堅調 な地方債事業からストラクチャード・ファイナンス事業へと利益を循環させるべ きだと主張した。

アックマン氏は、このモノライン再編案を規制当局や議員、銀行に送付した。 同氏はニューヨークのヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マ ネジメントのマネジング・パートナーを務める。

具体的には、地方債保証部門とストラクチャード・ファイナンス保証部門に ついてそれぞれ別個の取締役会を設置。両取締役会には保証を受けている契約者 も含める。地方債事業は、取締役会が「AAA」格付けを維持できると判断した 場合に限り、ストラクチャード・ファイナンス部門に配当を支払う。そしてスト ラクチャード・ファイナンス部門は、保証請求に対応する上で留保の必要なしと 取締役会が判断した場合のみ、親会社に配当を支払うというもの。

同氏は、モノライン部門を持つ米MBIAとアムバック・ファイナンシャ ル・グループについてショートポジションを取っており、これら親会社がデフォ ルト(債務不履行)に陥れば利益を得る。従って、このモノライン再編案が自身 に有利に働く可能性がある。

州規制当局者らは、モノラインが保証する地方債が「AAA」格付けを維持 できるようモノラインへの圧力を強めている。モノラインが保証するサブプライ ムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連証券の格下げを受け、格付け会 社はモノラインの格付けの見直しを進めている。

アムバックの広報担当、バンダナ・シャルマ氏はアックマン氏の提案に関す るコメントを控えた。

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