米セントルイス連銀総裁:過度の利下げによりインフレ加速の恐れも

米セントルイス連銀のプール総裁は20日、 リセッション(景気後退)回避のための過度の利下げには、インフレ率を「受 容できない」水準まで押し上げるリスクがあるとの認識を示した。

プール総裁(70)は、トルーマン州立大学(ミズーリ州カークスビル)で の講演原稿で「特定のリスクにかける保険はただではない」と指摘。「政策当局 はいつ何時でも、今後著しいリセッションに陥る可能性を排除するために拡大 的な金融政策を断行することができるが、それにはコストが伴う。インフレ率 を受容できない水準に上昇させてしまう可能性すらある」と述べた。

同総裁は「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のさらなる引き下 げは適切かもしれないし、そうでないかもしれない」と説明。決定は次回3月 18日の連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表される経済指標を基に下さ れると付け加えた。

総裁はまた「米経済は現在、もたついている」と指摘。「リセッションが間 近に迫っているという見方がある一方、米経済はリセッションを回避するとの 見方もある。わたしは後者だ」と語った。

ドル安に関する聴衆からの質問に対しては「為替相場の動向は予想するの が不可能であるばかりか、事後分析すらできない」と回答。さらに金融市場の 混乱は銀行の資本増強に伴って「やがて処理される」との認識や、米国の住宅 建設業者は「不景気」の最中にあるとの見方を示した。

総裁は講演後、記者団に対し、インフレの兆候は「誤った方向にゆっくり と表れている」が、物価全般の水準には「驚いていない」と語った。

金融当局はインフレより景気減速のリスクの方が強いと指摘しているが、 この日のプール総裁のコメントは、インフレに対する懸念が持続していること を示した。労働省が20日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、エコノ ミスト予想を上回る伸びだった。3月末に退任予定のプール総裁は、3月18日 のFOMCには出席しない。

-- Editor: Brendan Murray, Mark Rohner

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Steve Matthews in Atlanta at +1-404-507-1310 or smatthews@bloomberg.net. Anthony Massucci in Kirksville, Missouri at +1-212-842-2186 or amassucc@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Anstey at +1-202-624-1980 or canstey@bloomberg.net

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