米国債:2年債が下落、FOMC予測がインフレ加速を示唆(2)

米国債市場では2年債相場が下落。 米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日示した経済予測でリセッシ ョン見通しを示さず、インフレが加速する見込みだと言及したことから 売りが優勢となった。

また株価の反発で比較的安全資産である米国債への需要が弱まった ことも弱材料だった。

カルバート・アセット・マネジメントの債券ストラテジスト、ステ ィーブン・バノーダー氏は「FOMCは利下げを続けたいようだ」と指 摘。「特にインフレが続く場合には、どの程度まで引き下げられるかが 問題だ」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 4時3分現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01ポイント)上昇して2.13%。一時は今月1日以来の2.14%を付け た。2年債価格(表面利率2.125%、2010年1月償還)は3/32下げて 99 31/32。10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの3.90%。

FOMCの最新の予想では、2008年第4四半期の実質国内総生産 (GDP)は前年同期比1.3-2%増。昨年10月の時点では1.8-2.5% 増と予想されていた。また今年第4四半期の平均失業率は5.2-5.3%。 従来予想の4.8―4.9%から引き上げられた。経済予測の内容は1月に開 催されたFOMCの議事録公開とともに明らかになった。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物相場の動向によると、3月18日にFOMCが3%のFF金利誘導目 標を0.50ポイント引き下げる確率は92%。

インフレ見通し

FOMCが示した予想では、食品とエネルギーを除いたコアインフ レ率は今年第4四半期に前年同期比2-2.2%。10月の予想では1.7-

1.9%とされていた。総合指数は同2.1-2.4%の上昇と、従来予想の1.8 -2.1%上昇から上方修正された。

またセントルイス連銀のプール総裁はこの日、リセッション(景気 後退)回避のための行き過ぎた利下げは、インフレを「容認できない」 水準まで加速させるリスクを伴うとの見方を示した。

プール総裁は講演で、「特定のリスクにかける保険はただではな い」と指摘。「政策当局はいつ何時でも、今後著しいリセッションに陥る 可能性を排除するために拡大的な金融政策を断行することができるが、 それにはコストが伴う。インフレ率を受容できない水準に上昇させてし まう可能性すらある」と述べた。

消費者物価指数

米労働省が20日に発表した1月の米消費者物価指数(CPI、季節 調整済み)は前月比0.4%上昇と、12月と同じ伸び率だったがブルーム バーグ・ニュースが実施したエコノミスト予想中央値(0.3%上昇)は上 回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は1月に前月 比0.3%上昇と、前月の0.2%上昇から加速。エコノミスト予想中央値 (0.2%上昇)を上回った。

10年債利回りと同じ年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格 差は、2日連続で拡大。この日は2.40ポイントと、昨年11月以来の最 大となった。

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