米国株:反発、テクノロジーやエネルギーに買い-HPが高い(2)

米株式相場は反発。テクノロジー株やエ ネルギー株が買いを集め、この1週間で最大の値上がりだった。コンピュータ ー大手ヒューレット・パッカード(HP)の利益が予想を上回ったほか、原油 相場が前日に続き高値を更新して引けたのが手掛かりだった。

朝方の株式相場は下げて始まったが、ヘッジファンドを運営する投資家の ウィリアム・アックマン氏が金融保証会社(モノライン)の再編計画を支持し たのが材料視され、その後は銀行株を中心に買いが膨らんだ。HPは約2年ぶ り大幅高。石油のエクソンモービルやシェブロンは約1カ月ぶりの高値をつけ た。午後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でメンバーが 「当面は低い実質金利が適切」と判断したことが示されると、株式相場はさら に上げ幅を拡大した。

S&P500種株価指数は前日比11.25ポイント(0.8%)上げて1360.03。 ダウ工業株30種平均は90.04ドル(0.7%)高の12427.26ドル。ナスダック 総合指数は20.90ポイント(0.9%)上昇し2327.10。ニューヨーク証券取引所 (NYSE)の騰落比率は5対2。

モルガン・キーガンのジョン・ウィルソン氏は、「エネルギー株が上昇す るのと同時にテクノロジー株にも活気がみられるのは心強い。これまでよりも 幅広く買いが入っている」と語った。

市場参加者は競争激化に伴う電話会社の業績悪化や、1月の消費者物価指 数(CPI)の上昇による利下げ見送りを懸念し、朝方は売りが優勢だった。

HPは2005年8月以来で最大の上げを記録した。2007年11月-08年1 月(第1四半期)決算は、純利益が前年同期比38%増の21億3000万ドル(1 株当たり80セント)。買収費用を除いた1株利益は86セントとなり、ブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想平均を5セント上回った。HPはまた、海 外での需要を理由に通期業績見通しを引き上げた。同業のデル、半導体のイン テルも高い。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引される原油先物3月限は前 日比73セント(0.73%)高の1バレル=100.74ドルだった。

金融株が高い

米労働省が発表した1月のCPI(季節調整済み)は前月比0.4%上昇と、 ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト予想中央値(0.3%上昇) を上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は1月に前月比

0.3%上昇と、2006年6月以来で最大の伸びだった。

S&P500種に採用される金融株で構成する株価指数は1.6%高。証券の メリルリンチや銀行大手ウェルズ・ファーゴ、保険大手アメリカン・インター ナショナル・グループ(AIG)はいずれも上昇した。

T.J.マックスやマーシャルズといったディスカウントストアを運営す るTJXが上昇、小売株は買いを集めた。TJXが発表した11-1月(第4四 半期)決算は、前年同期比47%の増益だった。一部項目を除く利益はアナリス ト予想を上回った。

FOMC予測

FOMCによると2008年第4四半期の実質国内総生産(GDP)は前年 同期比1.3-2%増。昨年10月の時点では1.8-2.5%増と予想されていた。 また今年第4四半期の平均失業率は5.2-5.3%。従来予想の4.8―4.9%から 引き上げられた。

金利先物市場動向によると、3月18日のFOMC会合でフェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられる確率は92%となって いる。残る8%は0.25ポイントの利下げを見込んでいる。