仏ソシエテの監督体制に新たな疑問-ケルビエル容疑者の損益めぐり

仏銀大手ソシエテ・ジェネラルの元トレー ダー、ジェローム・ケルビエル容疑者(31)の2007年のトレーディング損益が、 22億ユーロ(約3500億円)の損失と14億6000万ユーロ(約2300億円)の利 益の間を変動していたことが裁判所の資料で19日までに明らかになり、同行の 監督体制に対する新たな疑問が高まっている。

ソシエテは先月、ケルビエル容疑者の未承認トレーディングにより49億ユ ーロ(約7780億円)の損失を出したと発表。損失額は銀行業界史上最高だった。 同行によると、同容疑者は500億ユーロの先物ポジションを不正に積み上げて いた。

フレンチ・アソシエーション・オブ・トレジャラーズ(パリ)の副責任者 リチャード・コルデロ氏は「これがなぜ発覚せずにきたのか、理解できない」 と言明。「企業は通常、現金持ち高と帳簿を毎月突き合わせる。場合によって はもっと頻繁に行う。それが会計の基本だ」と指摘した。

ソシエテの米証券部門ファイマットUSAの元マネジングディレクター、 スタンレー・ジョナス氏は「トレーディングの規模は、誰かが気づかなければ ならない大きさだった」と語った。

ソシエテは、この裁判所資料についてのコメントを控えた。同行は21日に 2007年通期決算を発表する。

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