日本のLNG需要家、価格上昇で計3800億円の負担増も-利益圧迫も

日本のLNG(液化天然ガス)需要家が供 給業者に支払う代金は、過去4年間の燃料価格の上昇ペースが予想以上だった ため、契約時の見込みを計35億ドル(約3790億円)上回る可能性がある。契 約交渉にかかわった関係者が20日、明らかにした。

東京電力は2008年3月通期の燃料コスト増加分をカバーするため、3億 7100万ドルの費用を計上。大阪ガスの広報部・報道担当、絹川徹氏によると、 同社も追加負担を強いられる可能性がある。オーストラリアのLNG合弁事業 「ノースウェストシェルフ」は、顧客と値上げについて協議している。同事業 を運営する豪石油・ガス生産会社ウッドサイド・ペトロリアムが明らかにした。

同関係者が、秘密保持契約を理由に匿名を条件に明らかにしたところによ ると、燃料価格は契約で定めた上限をすでに上回る水準にある。日本向けLN G価格の値上がりペースは、少なくとも過去8年間で最も速い(ブルームバー グの集計データによる)。代金増加分の推定額は、日本の大手公益事業会社の昨 年の利益の38%に相当する。

ファクツの天然ガス・グループ責任者セシール・ホーベン氏は、シンガポ ールから電話インタビューに応じ「日本のLNG需要家は負担せざるを得ない」 と指摘。「価格を取り巻く環境は改善していない」と語った。

日本向けのLNG価格は通常、JCCと呼ばれる日本向け原油平均価格に 連動する。昨年12月のJCCは1バレル=90.66ドルだった。日本は世界最大 のLNG輸入国。