リソー教育株は小動き、持ち合い株急落で減益幅拡大-事業再編は評価

首都圏で学習塾を経営するリソー教育の株 価が小動き。株式の持ち合い(経営安定化のため株式を保有しあうこと)をし ている上場企業の株価が急落して評価損を抱えたため、今期(2008年2月期) 純利益予想を下方修正すると18日に発表した。ただ、収益性の向上を目指した 事業再編や教室数の増加による収益拡大期待もあり、売り買いが交錯している。

この日は前日比15円(0.5%)安の2820円と小安く始まったが、その後買 い注文が増え、同35円(1.2%)高の2870円と上昇に転じている。

持ち合い企業の株価は急落

今期の連結純利益は従来予想比32%減の7億円にとどまる見通し。前期実 績は12億2200万円。同社は07年2月に名証セントレックスに上場するNow Loadingと資本提携を結び、株式を持ち合っている。NLはリソー教育 の広報戦略に効率的な助言を与え、広告宣伝費の削減や生徒数獲得に貢献して きたという。

ただ、NLの株価は18日に上場来安値5万円を記録。この1年間の下落率 は9割近くに達する。リソー教育は「期末までに株価が回復する見通しが立た ない」(経営企画本部管理企画局経理財務部・吉永和弘次長)と判断し、有価 証券評価損を特別損失に約3億円を計上することにした。

また、全額出資子会社の日本エデュネットが手掛けるインターネット・テ レビ電話教育サービス事業の再編に伴い、約1億6000万円の特損も計上する。 地方都市で事業を展開してきたが、開校ペースを急ぐあまりマーケティングが 不十分となり、生徒獲得が計画通り進まなかった。年間配当は従来予想の1株 当たり年140円から120円に引き下げた。前期実績は150円だった。

教室数は順調に増加中

一方、売上高や営業利益、経常利益は据え置いた。幼児教育事業の伸芽会 の業績は好調。現在首都圏で23教室を展開しており、今年中にも関西圏に進出 する方針。物件の選定作業を進めているという。また、完全個別指導型進学塾 のトーマスは現在58校あり、今後は年3-5校程度を開校する方針。家庭教師 派遣教育事業の名門会も福岡や仙台などでの事業展開を視野に入れている。

市場では、今回の業績予想の下方修正は特別損失が主因のため、純利益の 大幅な減益は一時的なものと捉えている。リテラ・クレア証券の井原翼理事・ 情報部長は、「業績が低迷している事業を見直すことで、収益性の向上も期待 できる」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE