英バークレイズの07年通期:3.4%減益-資産評価損など響く(2)

英銀3位バークレイズが19日発表した 2007年通期決算は、前年比3.4%減益となった。資産の評価損や債券トレーディ ング収入の減少が響いた。

発表によれば、純利益は44億1000万ポンド(1株当たり66.7ペンス)と、 前年の45億7000万ポンド(同69.8ペンス)から減少。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたアナリスト13人の予想中央値(44億ポンド)とほぼ一致した。

住宅ローンの借り手が返済増加や光熱費上昇といった圧力を受けるなか、英 国の銀行は個人向けローンのデフォルト(債務不履行)増加に直面している。バ ークレイズは、投資銀行部門バークレイズ・キャピタルの信用市場でのトレーデ ィング低迷を一部補うため、商品トレーディングと海外の個人向け銀行業を拡大 している。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)エクイティ・リサーチのアナリ スト、デレク・チェンバース氏は「バークレイズの成長の主な原動力は、これま でバークレイズ・キャピタルだったが、現時点では同部門の見通しが明るいとは いえない」と指摘した。同氏はバークレイズ株の投資判断を「買い」としている。

バークレイズ・キャピタルは07年、債務担保証券(CDO)やレバレッジ ド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保に資金調達する買収)向けのロー ンなどの資産に関連して16億ポンド(約3370億円)の純評価損を計上した。同 部門は昨年1-6月(上期)、バークレイズで最も収益性が高かった。