米モノライン分割、62兆円強の資産担保証券格下げも-銀行に打撃

米ニューヨーク州のエリック・ディナロ保 険局長らが打ち出した米金融保証会社(モノライン)の分割案が実施されれば、 5800億ドル(約62兆5600億円)を上回る資産担保証券(ABS)に格下げの 恐れが生じ、銀行の評価損計上が膨らむ可能性が高い。

ディナロ局長は、モノラインの地方債保証事業を、不採算のサブプライム ローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連債務の保証事業から分離する計 画。地方自治体や地方公共団体が発行する地方債の格付けを「AAA」に維持 する一方で、ABSの格下げを容認する方針だ。

モルガン・スタンレーのクレジットストラテジー責任者、グレゴリー・ピ ーターズ氏は電話インタビューに対し、「市場にとって最悪の結果の1つだ」 と述べ、格下げでABSを保有する銀行各行は合わせて最大350億ドルのAB S評価損を計上するとの見通しを示した。

モノライン3位のFGICは先週、会社分割を申請。ディナロ局長はモノ ライン1、2位のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループも、資 本増強ができなければ、分割を申請する公算があるとしている。これら3社と セキュリティー・キャピタル・アシュアランスは地方債を約1兆ドル、債務担 保証券(CDO)関連を含むそれ以外の証券5800億ドルを保証している。

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