米利下げで10年債の魅力が減少-消費者の住宅ローン借り換え急増(2)

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長が利下げを進めれば進めるほど、ファースト・プリンシプルズ・キャピタ ル・マネジメントのダグ・ダチル最高経営責任者(CEO)のような投資家にと っては、米10年債の投資対象としての魅力は低下する。

消費者が借り入れコストの減少に動いたことで、全米抵当貸付銀行協会(M BA)の住宅ローン借り換え指数は2004年3月以来の高水準となった。2004年 4月には10年債価格は4.83%下落。消費者がローン借り換えで得た利益が、小 売売上高と消費者信頼感を予想以上に押し上げた。

04年の時と同様に、利下げが消費者の毎月の支払いを減少させ、景気回復 見通しにつながり、結果として投資対象としての国債の魅力が減少する可能性が ある。

メリルリンチによれば、10年債価格は1月23日以来3.15%下落。セントル イス連銀のプール総裁は11日、「米リセッション(景気後退)回避の可能性が最 も高い」と語った。

ファースト・プリンシプルズで70億ドル相当の資産運用に携わるダチル氏 は、「10年債利回りが下がる理由はない」とした上で、「米金融当局が利下げを 進め、政府が景気対策を実施する以上、向こう2、3年で景気は回復するだろ う」と予想した。

キャンター・フィッツジェラルドによると、10年債(表面利率3.5%、2018 年2月償還)利回りは先週、12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上 昇し3.77%。価格は31/32下げて97 25/32。日本時間19日午後2時3分現在、 利回りは6bp上昇の3.83%。

利回りは米金融当局が緊急会合で利下げを決めた翌日の1月23日に付けた 今年最低の3.285%から上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト65人の予想中央値では、年末までに3.89%まで上昇すると見込まれている。

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