アジア株:2週間ぶり高値-サブプライム懸念後退で銀行株に買い

19日のアジア株式相場は上昇し、MSC Iアジア太平洋指数は2週間ぶりの高値を付けた。銀行の米サブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン関連損失の拡大懸念が後退し、銀行株を押し 上げたほか、金属価格上昇で資源株が高い。

中国の銀行大手、中国銀行は香港市場での上げをけん引。同行が、サブプ ライム関連の証券投資をカバーするのに十分な引当金を計上したとの一部報道 が好感された。オーストラリアのBHPビリトンと英豪系のリオ・ティントは、 競合するブラジルのヴァリ(旧通称リオドセ)よりも大幅な鉄鉱石の値上げを 求める方針を発表したことを受け、買われた。

UOBアセット・マネジメントで約30億ドル相当のアジア株運用に携わ るマーク・タン氏は、「鉄鉱石生産会社は、値上げ交渉で間違いなく非常に有 利な立場にある」と指摘。また「中国銀行に関しては、サブプライム問題に関 するコメントが投資家を安心させたのだろう」との見方を示した。

MSCIアジア太平洋指数は日本時間午後3時57分現在、前日比1.6% 高の146.21。このままいけば終値は5日以来の高値となりそうだ。10業種中 8業種が上昇している。同指数は、米サブプライム住宅ローンに関連した損失 で企業利益の伸びが損なわれるとの懸念を背景に、今年に入り7.3%値下がり している。

日経平均株価の終値は前日比122円51銭(0.9%)高の1万3757円 91銭。このほかのアジア市場でもほぼ全面高となっている。