【きょうのチャート】シンガポールの「おとぎ話」は終わり-米シティ

米シティグループのシンガポール・マレーシ ア担当チーフエコノミスト、キット・ウェイ・ツェン氏によれば、シンガポール 財務省が15日発表した375億シンガポール・ドル(約2兆8700億円)規模の来 年度(2008年4月-09年3月)予算案は低・中所得者層を重視しているものの、 所得税面では失望するものとなった。

同氏は18日付のリポートで、「ここ2年間見られた高成長と低インフレとい うおとぎ話は終わりを迎えた」と言及、「大きな失望点は、個人所得の減税が含 まれていないことだ」と指摘した。

きょうのチャートはシンガポールの経済成長(赤い線)と食品コスト(白い 線)を示した。07年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は、18四 半期ぶりにマイナス成長となった。シンガポール政府によれば、人口460万人の 同国は食料品の約9割を輸入に頼っている。

予算案発表前日の14日、08年の成長率見通しは4-6%と、従来から0.5 ポイント下方修正された。一方でインフレ見通しは1ポイント引き上げられ、

4.5-5.5%となった。政府は、懸念材料としてコスト上昇を挙げている。