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中国:為替政策は貿易加重の実効レート中心に、人民元は上昇へ-李氏

中国当局は為替政策で、米ドルのみでなく 主要貿易相手国すべての通貨に対する人民元のレート管理に比重を移すことで、 より広範な元上昇を容認する。中国人民銀行の元アドバイザー、李揚氏が14日、 インタビューで明らかにした。

2005年のドルとのペッグ(連動)制廃止以降、人民元は対ユーロで6%下 落。サルコジ仏大統領はじめ欧州から元の上昇加速を求める声が上がっている。 また、米議員の一部も、中国が輸出を支えるため元の価値を不当に低く抑えて いるとし、ペッグ制廃止時から対ドルで15%上昇させなければ、制裁を発動す ると警告している。

現在は中国社会科学院金融研究所所長を務める李氏は「人民銀の為替レー トに対する見方や政策目標の重点に変化が起きている」と説明し、同中銀は今 後、貿易加重ベースの「実効」為替レートに注目するだろうと指摘した。さら に、元が今年は一部主要通貨に対して上昇し、「全体的な実効レートは安定傾向 となるだろう」と予想した。

元の上昇は輸入価格低下につながり、輸出の伸びを鈍化させ、インフレ抑 制に役立つ。中国では50年ぶり大雪で工場の稼働がストップし作物に被害が出 ており、物価上昇圧力が強まっている。さらに1月の貿易黒字は前年同月比23% 増、通貨供給量は1年8カ月ぶりの高い伸びを示した。

李氏は「人民銀は今年の金融政策を語る上で、政策金利よりも為替政策を 前面に出している」と語った。

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