岡三証の坂東氏:15年変動利付国債入札、割安感あり懸念材料にならず
池田祐美、吉川淳子岡三証券投資戦略部シニアストラテジスト の坂東明継氏は18日、ブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、債券 相場の見通しについて、以下のようにコメントした。
きょう債券相場の見通し:
「前週末の米国市場で債券が反発したので、朝方は買い戻しが先行する可能 性がある。買いが一巡した後は、今週は材料不足で日経平均株価の動きをみなが らの展開になると思う。株価に市場が反応するということは、トレンドにつなが る材料が不足していることで株価に対する注目度が高まるということだ。ここ数 週間は比較的狭いレンジで動いている。このレンジを抜けるだけの材料も出ない とみている」
「毎年2月後半から3月上旬にかけて、いくつかの要因が重なり需給が好転 する。今年もそういう動きが出始めている。当面は需給をみれば、下値は限定的 で底堅い。日銀のスタンスに変化はなく、基本的に現状維持で、短期債の利回り は安定している。長短金利のスプレッド(格差)から考えると、一段と長期債利 回りが低下する局面も想定しにくい。基本的には小幅レンジでの動きだと思う」
22、23日の福井俊彦総裁講演について:
「先週末に金融政策決定会合が開かれ、その内容に対する市場の関心が薄か ったことを考えると、今回もそれほど注目度は高くならないだろう」
19日の15年変動利付国債入札について:
「最近の動きをみると、15年変動利付国債入札で相場が急激に変わったケ ースは少ない。他の国債と比較しても、割安でもあり、懸念材料にはならないだ ろう。相場が下げてしまえば投資家に買い場を提供する形になりそう」
今週の予想レンジ:
「今週の予想レンジは新発10年債利回りで1.4%-1.5%程度、先物で137 円00銭-138円00銭程度。それほど大きな変動はない見通し」
この記事の続きは、Bloomberg Professional Service端末のユーザー限定でお読みいただけます。
ブルームバーグ端末でこの記事を読む ブルームバーグ端末のデモを申込む
このメッセージに心当たりの無い方は、お手数ですが ご連絡ください。
- TOPIXは小幅続伸、米金利高の保険株や任天堂高い-半導体が重し
- ドル・円が一時1週間ぶり高値、米長期金利上昇で-107円台後半
- JPモルガンはリスクオン、米国株反発予想したキャンターは一転慎重
- 「ならず者経営者」が米ゼロックス身売りを指揮-投資家が主張
- ビットコイン急落でも30%リターン-輝き放つこの仮想通貨ファンド
- 米財務省、中国の技術投資を抑制する緊急権限法の適用を検討
- 第一生命HD社長は「世界トップ5」目指す、次期中計で修正利益3000億円
- バークレイズCEOは安泰、内部告発者問題で英当局が不適格判断せず
- 韓国・北朝鮮間のホットラインが開通-27日の南北首脳会談控え
- 5月の英利上げ観測にカーニー総裁が冷水、確率50%割れ-前日82%