宇部興社長:通期営業利益は510億円を達成へ-カプロラクタム好調

化成品、建設資材などを手掛ける宇部興産 の田村浩章社長は18日放映のブルームバーグテレビのインタビューで、通期 (2008年3月期)業績見通しについて、営業利益は従来予想の510億円を達成 できると述べた。ナイロンの原料となるカプロラクタム事業が好調であるという。 主なコメントは次の通り。

通期見通しについて:

「連結ベースで昨年の中間期に営業利益の上方修正を行った。通期について はすでに12月に海外の結果が出ている。残りは国内の1-3月の業績がどうか にかかる。現時点では上方修正した510億円の営業利益は確実にクリアできる」

カプロラクタム事業について:

「需給的にはナイロンはアジアも欧米も伸びていく。今後特に大きな設備計 画はない。スプレッド(原料コストと製品価格の差)は08年1200ドル台を目指 していく。スプレッドとはカプロラクタムの販売価格-原料ベンゼンの購入価格 ととらえてもらっていい」

カプロラクタムを生産するときに副生産物として『硫安』という硫酸アンモニア が生成される。この需要が非常に伸びている背景は:

「06年の後半から硫安の価格が上昇した。1.5倍以上の価格までアップして いる。世界的な動向として人口増、所得レベルアップによる食生活の改善は今後 も続く。硫安など肥料に対するニーズは高止まりすると見ている」

宇部興産株の午前終値は前週末比9円(3.0%)高の308円。