【個別銘柄】東芝、マツキヨ、あいおい、近畿車、楽天、サトー、菱食

18日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

東芝(6502):前週末比5.7%高の829円。次世代DVD「HD-DV D」の撤退検討が明らかになり、事業負担が軽減するとの見方が広がった。対 抗規格「ブルーレイディスク(BD)」陣営の中軸で、次世代DVDの規格争 いに勝利した形になるソニー(6758)は1%高の4900円。

マツモトキヨシホールディングス(3088):15%安の2335円でストップ 安比例配分。07年4-12月期の連結営業利益は2けた増益だったものの、第 3四半期(10-12月期)は販売管理費の増加などから減益になった。新規出 店数が計画を下回っていることも判明し、成長鈍化を懸念した売りが増えた。

あいおい損害保険(8761):6.8%安の439円。米サブプライム住宅ロー ン関連の投資損失が今期(08年3月期)連結決算で800億円超に上る見通し と17日付の読売新聞朝刊で報じられ、業績悪化を懸念した売りが優勢となっ た。会社側は「通期業績予想は検討中」とのコメントを発表。

近畿車両(7122):8.6%高の328円。米国向けの鉄道車両の生産が予想 以上に順調に進み、今期(08年3月期)の利益予想を大幅上方修正した。日 本国内でもインフラ整備に向けた鉄道車両需要が伸びるとの期待があり、積極 的に戻り高値を買っていく動きがみられた。

楽天(4755):8.9%高の4万9200円とストップ高まで買われた。カード 事業子会社の利息返還損失引当金などの特別損失計上などが響き、前期(07 年12月期)連結営業利益は1億1800万円と前の期の291億円から大幅に減っ た。しかし、懸念されていた子会社の膿を出し切ったとの見方が広がったほか、 主力のネット通販事業は年末商戦を含め通年で好調に推移し、今期以降の業績 回復期待が先行した。

住友重機械工業(6302)などのブルーレイ関連銘柄:住友重機は2.2%高 の790円。次世代DVDの規格争いについて、東芝が「HD-DVD」方式か らの撤退を検討していることが明らかになった。ブルーレイの本格普及により、 同ディスク射出成型機の需要が増加するとの期待感が膨らんだ。ファナック (6954)、東洋機械金属(6210)なども高い。

東京エレクトロン(8035):0.7%高の6820円。成長市場の太陽電池向け 製造装置事業に参入し、シャープ(6753)と提携する。従来から事業参入の検 討を重ねてきたが、太陽電池メーカー国内最大手のシャープと組むことで、有 力な納入先を確保する意向。シャープは1.4%安の2090円。

サッポロホールディングス(2501):5.8%安の725円と反落。09年12 月期までの経営計画を発表。不動産事業での資産一部譲渡に伴う売却益などに より、今期(08年12月期)は増益や増配の計画を打ち出したが、当初の業績 目標に比べ水準を引き下げているため、先行き不透明感が強い。

サトー(6287):12%安の1438円。新しい販売チャンネルの開拓に向け て海外で先行投資を行っているところに、原材料高が加わり収益性が低下して いる。今期(08年3月期)の経常利益予想を増益から減益に変更し、業績悪 化を受けた売り圧力が増した。

大陽日酸(4091):1.3%高の958円。アルゴンガスの値上げが浸透、製 造業の設備投資拡充もあり、エレクトロニクス産業向けの特殊ガスが好調に推 移している。9カ月業績が今期(08年3月期)予想に対して順調に推移した ことで、計画達成の確度は高いとみられた。ほかの素材メーカーと比べ原材料 高の悪影響を受けにくいという業績安定性も、買いを集まりやすくさせた。

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815):11%安の2万4700円と ストップ安比例配分。米国のサブプライムローン問題に端を発した金融収縮の 影響などから、信託の受託財産額が想定通りに積み上がらず、今期(08年3 月期)の最終損益は一転して大幅な赤字に転落する見通しとなった。足元の業 績悪化を受け、売り圧力が増加。

菱食(7451):12%高の2455円。原材料高などを背景にメーカーが相次 ぎ商品単価の値上げを表明しており、利益率が改善し始めている。今期(08 年12月期)業績見通しで29%の営業増益を見込み、業績回復を期待した向き から、株価の割安さに着目した買いが入った。

コロムビアミューックエンタテインメント(6791):8.8%安の62円。邦 楽のヒット作不足でCDなどの販売が振るわず、今期(08年3月期)の連結 営業損益が従来計画の黒字から一転して赤字に転落する見通し。大型作品の発 売も遅れ、業績の先行きを慎重にみる投資家が増えた。

安川電機(6506):1.2%高の1085円。コスモ証券は15日、投資判断を 「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

日本コンクリート工業(5269):6.4%安の162円。改正建築基準法の影響 でパイル売上高の減少が予想されるため、今期(08年3月期)の連結純利益 予想を従来の9億1000万円から5億円に減額修正した。前期は10億5000万 円。貸倒引当金、子会社の土地売却損などの計上も響く。

NTT(9432):2.4%安の49万5000円。総務省はNTTの地域会社N TT東日本、西日本に対し、関連子会社と一体の営業で健全な市場競争を阻害 している可能性が高いとして、18日に行政指導を実施する。具体的にはNT T東西の社長に同日通知し、3月末までに現状と改善策の報告を求める。

ケネディクス(4321):9.4%高の14万円。今期(08年12月期)の連結 営業利益は前期比13%増の348億円との計画を発表。長期安定的な顧客投資 家によるアセットマネジメント受託残高が増加する見通しという。

ドン・キホーテ(7532):11%安の1446円と4日続落。クレディ・スイ ス証券は15日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を 2600円から1900円に引き下げた。

バンドー化学(5195):午後の取引で下げに転じ、終値は4.7%安の385 円。原材料価格の高騰や製品価格への転嫁が浸透しなかったことを理由に、今 期(08年3月期)利益予想を下方修正すると午後2時に公表。営業利益は一 転減益に陥る見通し、原材料価格の高騰が利益を圧迫していくと懸念された。

ゲオ(2681):午後の取引で急伸し、7.1%高の10万1000円。午後1時 に発行済株式総数の3.42%に相当する2万株、金額にして30億円を上限に自 社株買いを実施すると発表した。

飛島建設(1805):5.6%安の34円。今期(08年3月期)の連結営業損 益は52億円の赤字に転落する見通しとなった。前回予想は20億円の黒字。指 名停止処分と建築基準法の改正の影響で工事の完成時期が翌期にずれ込むこと などから、完成工事高が減少した。

GSIクレオス(8101):36%高の114円とストップ高。07年4-12月 期の連結営業利益は12億3300万円で、通期予想(10億円)をすでに上回っ ている。欧州向けを中心に生地の輸出が好調だった。

日本橋梁(5912):37%高の299円とストップ高。07年4-12月期の連 結営業利益は2億1400万円と、通期予想(1億5400万円)をすでに上回って いる。総合評価方式の入札制度の採用などから、受注環境が改善している。

日東精工(5957):9.3%安の516円。米国景気の減速懸念などから、今 期(08年12月期)の連結営業利益は前期比3.6%減の48億5000万円の見通 しと発表。

ニチイ学館(9792):2.3%安の1339円。制度改正に伴い訪問介護サービ スの利用者が減っているうえ、ホームヘルパー養成講座の受講者も減少してい る。グッドウィル・グループ(4723)から引き受けた施設介護事業も足を引っ 張る状況で、07年4-12月期業績は減収減益となった。薄商いのなか、業績 停滞を懸念した売りに押された。

ディーアンドエムホールディングス(6735):6%安の311円。次世代D VDの規格争いを背景に消費者が購入を控え、高価格帯のDVDプレーヤーの 販売が低迷している。アナリストの間で同社の投資判断を見直す動きが出始め、 業績不振に伴う株安を懸念した売りが出た。大和総研は15日、投資判断を 「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」に引き下げた。

日本カーボン(5302):11%高の1003円。会社側が今期(08年12月 期)減益見通しを発表したことを受け、15日は大幅安となった。しかし需給 のひっ迫から今期も電極事業の単価上昇が収益をけん引するとの見方が次第に 強まり、業績期待の買いが増加傾向にある。

メガネトップ(7541):11%高の1003円とストップ高。第3四半期(07 年10-12月期)業績で、営業利益が前年同期比で急増したことが明らかにな り、先行投資負担が一巡したとの見方が強まった。業態転換を終えた「眼鏡市 場」店の既存店売上高は15%超の伸びを示しており、来期以降の成長期待が 高まった。

CAC(4725):16%高の709円とストップ高。金融機関向けのシステム が好調なことを背景に今期(08年12月期)の連結営業利益は2けたの成長を 予想。三菱UFJ証券が投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続したこと も買い安心感につながった。

イマジニア(4644):10%安の874円で、1万1200株のストップ安比例 配分。なお90万株超の売り注文を残す。ニンテンドーDS向けゲームソフト の販売単価を引き下げたことなどが利益を圧迫し、今期(08年3月期)連結 営業利益は従来の増益予想が一転して減益見通しとなった。ゲームソフト事業 への期待が強かっただけに、失望売りが増えた。三菱UFJ証券は投資判断 「2」から「3(市場平均並み)」に引き下げ。

コープケミカル(4003):0.8%安の126円。07年4-12月期の業績開示 を受け、作付面積の減少と原料高から今来期業績への不透明感が先行。一方、 財務体質改善やバイオエタノール事業への取り組みを中期的な経営方針と位置 付けたことなどが下値を支えた。15日に中期経営計画を公表している。