【個別銘柄】東芝、近畿車両、楽天、マツキヨ、東エレク、サッポロ

18日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは次の通り。

東芝(6502):午前終値は前週末比6.4%高の834円。次世代DVD「H D-DVD」の撤退検討が明らかになり、事業負担が軽減するとの見方が広が った。対抗規格「ブルーレイディスク(BD)」陣営の中軸で、次世代DVD の規格争いに勝利した形になるソニー(6758)は2.5%高の4970円。

近畿車両(7122):8.9%高の329円。米国向けの鉄道車両の生産が予想 以上に順調に進み、今期(08年3月期)の利益予想を大幅上方修正した。日 本国内でもインフラ整備に向けた鉄道車両需要が伸びるとの期待があり、積極 的に戻り高値を買っていく動きがみられた。

楽天(4755):8.9%高の4万9200円でストップ高。カード事業子会社の 利息返還損失引当金などの特別損失計上などが響き、前期(07年12月期)連 結営業利益は1億1800万円と前の期の291億円から大幅に減った。しかしで、 懸念されていた子会社の膿を出し切ったとの見方が広がったほか、主力のネッ ト通販事業は年末商戦を含め通年で好調に推移しており、今期以降の業績回復 期待が先行した。

マツモトキヨシホールディングス(3088):15%安の2335円でストップ 安売り気配。07年4-12月期の連結営業利益は2けた増益だったものの、第 3四半期(10-12月期)は販売管理費の増加などから減益になった。新規出 店数が計画を下回っていることも判明し、成長鈍化を懸念した売りが優勢とな った。

住友重機械工業(6302)などのブルーレイ関連銘柄:住友重機械工業は

3.6%高の801円。次世代DVDの規格争いについて、東芝が「HD-DV D」方式からの撤退を検討していることが明らかになった。ブルーレイの本格 普及により、同ディスク射出成型機の需要が増加するとの期待感が膨らんだ。 ファナック(6954)、東洋機械金属(6210)なども高い。

東京エレクトロン(8035):2.2%高の6920円。成長市場の太陽電池向け 製造装置事業に参入し、シャープ(6753)と提携する。従来から事業参入の検 討を重ねてきたが、太陽電池メーカー国内最大手のシャープと組むことで、有 力な納入先を確保する。午後3時半に詳細を発表する予定。シャープは0.5% 安の2110円。

サッポロホールディングス(2501):3.9%安の740円と反落。09年12 月期までの経営計画を発表。不動産事業での資産一部譲渡に伴う売却益などに より、今期(08年12月期)は増益や増配の計画を打ち出したが、当初の業績 目標に比べ水準を引き下げているため、先行き不透明感が強い。

サトー(6287):11%安の1446円。新しい販売チャンネルの開拓に向け て海外で先行投資を行っているところに、原材料高が加わり収益性が低下して いる。今期(08年3月期)の経常利益予想を増益から減益に変更したため、 失望売りが増えたようだ。

あいおい損害保険(8761):4.7%安の449円。米サブプライム住宅ロー ン関連の投資損失が今期(08年3月期)連結決算で800億円超に上る見通し と17日付の読売新聞朝刊で報じられ、業績悪化を懸念した売りが優勢となっ た。

大陽日酸(4091):2%高の965円。アルゴンガスの値上げが浸透、製造 業の設備投資拡充もあり、エレクトロニクス産業向けの特殊ガスが好調に推移 している。9カ月業績が今期(08年3月期)予想に対して順調に推移したこ とで、計画達成の確度は高いとみられた。他の素材メーカーと比べて原材料高 の悪影響を受けにくいという、業績の安定性から買いが集まりやすいようだ。

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815):ストップ安(制限値幅い っぱいの下落)にあたる2900円安の2万4700円売り気配。米国のサブプライ ムローン問題に端を発した金融収縮の影響などから、信託の受託財産額が想定 通りに積み上がらず、今期(08年3月期)の最終損益は一転して大幅な赤字 に転落する見通しとなった。足元の業績悪化を受け、売り圧力が増した。

菱食(7451):10%高の2425円。原材料高などを背景にメーカーが相次 ぎ商品単価の値上げを表明しており、利益率が改善し始めている。今期(08 年12月期)業績見通しで29%の営業増益を見込んだため、業績回復を期待し た向きから株価の割安さに着目した買いが入った。

コロムビアミューックエンタテインメント(コロムビアME)(6791):

5.9%安の64円。邦楽のヒット作不足でCDなどの販売が振るわず、今期(08 年3月期)の連結営業損益が従来計画の黒字から一転して赤字に転落する見通 しとなった。大型作品の発売も遅れており、業績の先行きを慎重にみる投家が 増えているようだ。

安川電機(6506):3.1%高の1105円。コスモ証券は15日、投資判断を 「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

日本コンクリート工業(5269):8.1%安の159円。改正建築基準法の影響 でパイル売上高の減少が予想されるため、今期(08年3月期)の連結純利益 予想を従来の9億1000万円から5億円に減額修正した。前期は10億5000万 円。貸倒引当金、子会社の土地売却損などの計上も響く。

NTT(9432):1.6%安の49万9000円。総務省はNTTの地域会社N TT東日本、西日本に対し、関連子会社と一体の営業で健全な市場競争を阻害 している可能性が高いとして、18日に行政指導を実施する。具体的にはNT T東西の社長に同日通知し、3月末までに現状と改善策の報告を求める。

ケネディクス(4321):10%高の14万1000円。今期(08年12月期)の 連結営業利益は前期比13%増の348億円との計画を発表。長期安定的な顧客 投資家によるアセットマネジメント受託残高が増加する見通しという。

ドン・キホーテ(7532):12%安の1436円。クレディ・スイス証券は15 日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を2600円から 1900円に引き下げた。

飛島建設(1805):8.3%安の33円。今期(08年3月期)の連結営業損 益は52億円の赤字に転落する見通しとなった。前回予想は20億円の黒字。指 名停止処分と建築基準法の改正の影響で工事の完成時期が翌期にずれ込むこと などから、完成工事高が減少した。

GSIクレオス(8101):36%高の114円。07年4-12月期の連結営業 利益は12億3300万円で、通期予想(10億円)をすでに上回っている。欧州 向けを中心に生地の輸出が好調だった。

日本橋梁(5912):26%高の275円。07年4-12月期の連結営業利益は 2億1400万円となった。通期予想(1億5400万円)をすでに上回っている。 総合評価方式の入札制度の採用などから、受注環境が改善している。

日東精工(5957):10%安の512円。米国景気の減速懸念などから、今期 (08年12月期)の連結営業利益は前期比3.6%減の48億5000万円の見通し と発表。

ニチイ学館(9792):0.2%安の1368円。制度改正に伴い訪問介護サービ スの利用者が減っているうえ、ホームヘルパー養成講座の受講者も減少してい る。グッドウィル・グループ(4723)から引き受けた施設介護事業も足を引っ 張る状況で、07年4-12月期業績は減収減益となった。薄商いの中、業績停 滞を懸念した売りに押された。

コープケミカル(4003):一時2.4%高の130円。作付面積の減少と原料 高から今来期業績への不透明感が高まっている。その一方、財務体質改善やバ イオエタノール事業への取り組みを中期的な経営方針と位置づけたことなどが 下値を支えた。午前終値は変わらずの127円。

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