東芝:HD-DVDの今後で「さまざまな検討」-NHKが撤退報道

東芝の広報担当者、大森圭介氏は16日夜、 同社が次世代DVD(デジタル多用途ディスク)「HD DVD」の関連機器 生産を停止して全面撤退する方針を固めたとのNHK報道を受け、「今後の事 業展開について社内でさまざまな検討をしているのは事実」だと認めた。

ブルームバーグニュースの電話取材に答えた。ただ「現時点で決定事項は 何もない」としている。

次世代DVDでは、ソニーや松下電器産業などが推す別規格「ブルーレイ ディスク(BD)」が優勢。特に最大の激戦市場である米国では1月にワーナ ー・ブラザーズがBD支持を表明し、米映画大手7社のうちHD-DVD規格 の単独支持は2社だけになった。東芝はこれを受け欧米でプレーヤーを値下げ。 大森氏は「ワーナーのBD支持決定の後、HD-DVDプレーヤーの販売に影 響が出ている」ことを認めた。

BDの優勢は2月に入って加速。映画レンタル郵送サービス大手のネット フリックスや家電量販大手ベスト・バイもこのほどHD-DVD方式のソフト 取り扱い中止を表明。15日には小売り最大手のウォルマート・ストアーズがH D-DVD関連商品の販売を6月までに終了すると発表した。

NHKは16日夜、東芝が米マイクロソフトなどと普及を図ってきたHD- DVDの関連機器生産を停止し全面撤退することで最終調整に入ったと報道。 BD陣営との規格争いで劣勢にあるためで、生産中止に伴い東芝は数百億円の 損失を被る見通しという。関係者の情報として伝えた。

東芝の15日株価終値は前日比2円(0.3%)高の784円。

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