欧州株(15日):反落、評価損懸念が再燃-UBSなど銀行株が安い

欧州株式相場は4日ぶりに下落。銀行の損 失が拡大し、米国がリセッション(景気後退)入りするとの懸念が広がったこ とが売りにつながった。

時価総額で仏4位の銀行、ナティクシスが大幅安。評価損の影響で2007年 通期の利益が50%以上減少するとの見通しを明らかにした。スイスの大手銀、 UBSは03年5月以来の安値をつけた。米シティグループがリポートで、UB Sは今年、最大180億ドルの評価損を計上する可能性があるとの見方を示した ことが嫌気された。仏デジタル機器メーカー、トムソンは上場来最安値。前日 のトムソンの赤字決算を受け、シュブルーがトムソン株の投資判断を引き下げ たことが響いた。

ダウ欧州株価指数は前日比2%安の317.36。週間ベースでは0.6%高。年 初来では13%の下落となっている。

ノルトインベストの運用担当者、ボリス・ベーム氏(ハンブルク在勤)は、 「一連の悪いニュースをもはや無視することはできない」と述べ、「評価損や リセッション懸念など、以前からの問題が再燃している」と語った。

15日の西欧株式市場では、18市場のすべてで株価指数が下落した。ダウ欧 州50種株価指数は2.2%下げ、ダウ・ユーロ50種株価指数は2.1%安となった。

ナティクシス、UBS

ナティクシスは11%の大幅安。同行の07年純利益は10億ユーロと、前年 の21億ユーロから減少するもよう。

UBSは3.8%下げた。モルガン・スタンレーとリーマン・ブラザーズ・ ホールディングスは、UBSが前日発表した赤字決算などを受けて、UBSの 目標株価を引き下げた。

仏銀BNPパリバは3.3%、英銀アライアンス・アンド・レスターは3.4% それぞれ下げた。

この日のダウ欧州株価指数の18産業グループのすべてが下げ、なかでも銀 行セクターは旅行・娯楽セクターに次いで最悪のパフォーマンスだった。

トムソンは11%安。シュブルーはトムソンの株式投資判断を「アウトパフ ォーム」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。

英独仏の株式指標

英国FT100指数は前日比91.70ポイント(1.6%)安の5787.60。FTオ ールシェア指数は同48.08ポイント(1.6%)下げて2962.24。

ドイツのDAX指数は同129.85ポイント(1.9%)安の6832.43。HDA X指数は66.65ポイント(1.9%)低下し3494.61。

フランスのCAC40指数は同86.86ポイント(1.8%)下げ4771.79で終 了した。