12月対米証券投資:買い越し額604億ドルに減少-米国債需要が減退(3)

米財務省が15日に発表した統計によると、 外国の政府と投資家の間の中長期金融資産取引額は12月に外国人からみて565 億ドルの買い越しと、前月の同909億ドルから減少、ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想中央値(735億ドル)も下回った。米国債や米 住宅金融のファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅 貸付抵当公社)を含む機関債への需要が減退した。

短期金融資産を含む海外投資家による米金融資産買い越し額は604億ドルで 前月の1508億ドル(速報値1499億ドル)を大幅に下回った。

海外投資家による国債含む米短期証券の買い越し額は12月に342億ドルと、 前月の同372億ドルを下回った。短期国債の買い越し額は155億ドル(前月は 156億ドル)だった。

機関債

機関債は31億ドルの売り越し。11月は266億ドルの買い越しだった。

海外からの対米証券投資のうち、民間投資家による中長期証券の買い越し額 は333億ドルと、前月の585億ドルから減少。中央銀行などの公的機関による 買い越し額は358億ドルと前月の118億ドルから増加した。

米国株の買い越し額は334億ドル、前月の同48億ドルから増加した。海外投 資家による社債投資の買い越し額は375億ドル、前月の154億ドルから増加し た。

米証券投資の買い越し額を国別でみると、中国の米国債(短期債含む)保有 額は187億ドルの純増。一方、日本は97億ドルの純減。英国も159億ドルの純 減だった。

ヘッジファンドとの関連が強いとされるカリブ海諸国は92億ドルの純増と なった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国など産油国の保有額は9億ドルの 純減。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)の上席通貨ストラテ ジスト、マイケル・ウールフォーク氏は、「海外投資家は最も流動性の高い資 産は売っていない。国債の需要減はやや驚いたが、少なくとも全体では買い越 しというポジティブな結果だった」と語った。