米国株(15日):売り優勢、ダウ平均は29ドル安-経済指標を嫌気(2)

米株式市場は売り優勢で引けた。 2月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が16年ぶ りの低水準に落ち込んだことに加え、ニューヨーク連銀地区の製造業景 況指数が2005年以来初めてマイナスとなったことが嫌気された。

S&P500種株価指数はただ、取引終了前の15分間で値を戻し、週 間ベースでも上昇して引けた。証券大手のベアー・スターンズが買収案 を提示されるとの観測がトレーダーの間で広がったことを受けて、金融 株が上げに転じたことが背景。

半導体最大手のインテルは下落。S&P500種の半導体株価指数の 構成18銘柄すべてが下げた。エネルギー関連株は7日ぶりの大幅な下げ となった。

S&P500種株価指数終値は前日比1.13ポイント上げて1349.99。 ダウ工業株30種平均は同28.77ドル(0.2%)安の12348.21ドルとなっ た。ナスダック総合指数は10.74ポイント(0.5%)下落し2321.80。ニ ューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は3対4。

トラスコ・キャピタル・マネジメント(バージニア州リッチモン ド)のシニア投資ストラテジスト、アラン・ゲイル氏は、「米経済は非 常に弱く、今年に入ってからの市場には勢いがあったとしても弱々し い」と指摘。「信用問題が最大の懸念材料だ。至る所に何かが潜んでい る感じだ」と述べた。

週間ベースではS&P500種とダウ平均はそれぞれ1.4%上昇。エネ ルギー株は週間ベースで昨年9月以来の大幅な上げとなった。ナスダッ クは週間ベースで0.7%上昇。米ケーブルテレビ(CATV)最大手の コムキャストは週間ベースで02年以来の大幅な上げだった。69億ドル 相当の株式買戻し計画と、ほぼ10年ぶりの配当実施を発表したことが手 がかりだった。

ベアー・スターンズ

ベアー・スターンズは前日比5.5%上げた。買収観測が背景だった。 昨年はサブプライム(信用力の低い個人向け)関連証券に関連し傘下の ヘッジファンド2本が破たんしたことが嫌気され、同社株価は年間で 46%下落。今年に入ってからは6.2%下げている。

USグローバル・インベストメンツスターズ(テキサス州サンアン トニオ、運用資産50億ドル)のシニアトレーダー、マイケル・ナスト氏 は、「1株当たり現金98ドルでの買収案がうわさされている」と指摘。 「ベアー・スターンズについては2-3カ月間うわさが流れているが、 買収額に関する観測を聞くのは初めてだ」と付け加えた。

金融株価指数は反発し、前日比0.6%上昇して引けた。この日は一 時、前日比1.6%下落する場面もみられた。UBSが銀行各行は評価損 が最大で2030億ドル拡大する危険があると指摘したことが売り材料とな った。金融大手のシティグループやクレジットカード大手のアメリカ ン・エキスプレス(アメックス)が下落。

小売株が軟調

小売り株価指数は前日比0.2%安。サーキット・シティとベスト・ バイに加え、米住宅関連用品小売り2位のローズも軟調だった。

家電量販大手のベスト・バイは2007年12月-08年2月(第4四半 期)の売上高が目標に届かないとの見通しを示し、今年度(3月1日終 了)の利益見通しを下方修正した。

2月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

69.6と、1992年2月以来の低水準に落ち込んだ。1月の確定値78.4か ら低下するとともに、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想中央値の76.0も下回った。

S&P500種の鉱工業株価指数は前日比0.4%下落。航空機制御装置 メーカー最大手のハネウエル・インターナショナルは前日比2.6%下げ た。ジェットエンジン・エレベーター製造のユナイテッド・テクノロジ ーズ(UTX)も安い。

NY連銀指数

ニューヨーク連銀が15日に発表した2月の同地区の製造業景況指数 はマイナス11.7(前月9.0)に低下した。マイナスは2005年5月以来。

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