楽天:前期営業利益は1億円-カード子会社の損失発生響き大幅減(2)

インターネット上で仮想商店街「楽天市 場」を運営する楽天が15日に発表した前期(2007年12月期)連結営業利益は 1億1800万円と、前の期(291億円)から大幅に減少した。「楽天市場」、 「楽天トラベル」などの事業が高い伸びを示し増収となったものの、連結子会 社でカード事業を手掛ける楽天KCで利息返還損失引当金にかかる見積もり方 法を変更して営業損失が発生したことなどが響いた。

売上高は同5.2%増の2139億円。経常利益は同92%減の24億円。しかし、 同社の持ち分法適用会社で中国の総合旅行サイト運営会社Cトリップ・ドッ ト・コム (携程旅行網)の株式売却益などを計上し、純利益は同14倍の369 億円となった。年間配当は100円とし、前の期から50円増やした。

楽天KCは楽天から250億円の増資払い込みを受け、利息返還損失引当金 の一括計上を実施した。同日都内で会見した楽天の三木谷浩史社長は、「業界 トップクラスの対応であり、今後はほとんどこれに関連する費用は発生しな い」との認識を示したうえで、前期で重点項目に掲げた楽天KCの経営再建問 題については一定のメドが立ったと語った。楽天の試算によると、同引当金の 計上額は07年中間期の利息返還損失額を基準にした場合で約7年分に相当す るとしている。

今期は証券事業に注力へ

三木谷社長は前期を総括して「経常利益で1000億円を出すための仕組み 作りの年」と語る。前期の減益要因のひとつは楽天証券ホールディングスの減 収。そのため三木谷社長は「今期は証券事業の強化に重点を置く」として、事 業の細分化や責任者の明確化などによる方策で収益回復へ向けこれまで以上に 取り組む方針を示した。楽天はこれまで業績見通しを発表していない。

楽天の株価終値は前日比2700円(6.4%)高の4万5200円。