サッポロH:今期純利益は2.3倍、不動産売却益で-2円増配(2)

国内ビール3位のサッポロホールディン グスは15日、今期(2008年12月期)の連結純利益が前期比2.3倍の128億円 となるとの見通しを発表した。不動産事業での資産一部譲渡による特別利益が 見込まれることが要因。今期の年間配当は前期比2円増配の7円を計画する。

サッポロHは今期、連結子会社「恵比寿ガーデンプレイス」(YGP)の 物件の共有持ち分15%を資本・業務提携した米モルガン・スタンレー証券に譲 渡する。この譲渡に伴う売却益などが純利益を押し上げる。

今期の営業利益は同9.2%増の135億円を見込む。国内酒類事業では、高 価格帯ビールの売り上げ構成比の高まりや4月から実施する値上げなどにより 58億円、固定費の削減で22億円の増益効果が原材料高による減益要因30億円 などを吸収する。売上高は4492億円を予想。ビール系飲料(ビール、発泡酒、 第3のビール)の値上げ効果を見込むものの、飲料事業での減収などもあって、 ほぼ前期並みとなる。

従来の中期経営計画では今期の業績について、売上高5200億円、営業利 益は280億円を見込んでいた。

今期のビール系飲料の販売計画は同1.7%減の6050万ケース(1ケースは 大瓶20本換算)。飲酒人口の減少や健康志向の高まりなどから市場の拡大を 期待しにくいため、前年割れを見込む。

サッポロは4月1日の出荷分からビール系飲料を値上げする。店頭価格に 反映された場合3-5%値上がりする見通し。主原料の麦芽や副原料のとうも ろこしに加え、缶に使うアルミ地金、梱包材の段ボール資材などの価格が上昇 しているため。

同時に発表した前期(07年12月期)の連結決算によると、純利益は前の 期と比べ約2.4倍の55億円。土地の売却益が寄与した。売上高は同3.2%増の 4490億円、営業利益は44%増の124億円だった。国内酒類事業が原価低減や 販促費の削減などにより増益だったほか、国際酒類事業で加スリーマン社を新 たに連結化したことが寄与した。

サッポロHの株価終値は前日比27円(3.6%)高の770円。

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