豪セントロ:株式と上場信託の取引停止-債務の借り換え、きょう期限

米国に約700のショッピングモールを保有 するオーストラリアのセントロ・プロパティーズ・グループは15日、同社株と 同社の上場信託セントロ・リテール・グループの取引が停止となった。セント ロ・プロパティーズが計画している39億豪ドル(約3800億円)の債務借り換え は、この日期限を迎える。

セントロ・プロパティーズは少なくともここ2カ月間、債務借り換えに関し て債権行と交渉を続けている。昨年12月17日に、世界的な信用収縮のなか債務 借り換えが困難になっていると発表したことを受け、同社の株価は89%下落。 昨年5月のピーク時には85億豪ドルだった時価総額は、5億1500万豪ドルに減 少した。

セントロ・プロパティーズ株の下落は、信用市場の損失の影響が世界に波及 している状況を示している。米住宅価格が下落するなか、07年初め以降、銀行 や証券会社は1460億米ドル(約15兆8000億円)余りの評価損を計上。米経済 がリセッション(景気後退)に向かっているとの懸念のなか、同国のショッピン グモールの空室率は、07年10-12月(第4四半期)に上昇した。

マキシム・アセット・マネジメントで約4500万米ドル相当の資産運用に携 わるウィンストン・サマット氏(シドニー在勤)は「本当に問題なのは、今も続 く不透明感だ。セントロが必要なことをすべてやり終えたとき、同社に何が残る か分からないからだ」と指摘した上で、「セントロは依然身動きが取れない状態 だ。今後2、3カ月で何らかの資産売却があるだろう」との見方を示した。

セントロ・プロパティーズとセントロ・リテールは、取引停止の理由を明ら かにしていない。セントロは、19日までに発表を行うとしている。

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