トレンドMが急落、第1四半期減益予想はネガティブ-KBC証格下げ

トレンドマイクロの株価が4日ぶりに大幅 反落。14日に発表した今期(08年12月期)の第1四半期(1-3月)業績の見 通しは減益だった。市場では今通期も利益を伸ばすとの見方が支配的だったため、 出だしの減益計画は予想外として売りが膨らんだ。KBC証券は14日、投資判 断を「買い」から「売り」に引き下げた。

午前の株価終値は前日比430円(11%)安の3360円。出来高は116万5500 株と、過去1年間の1日平均101万株をすでに上回っている。

KBC証券の上出浩史アナリストは14日付の投資家向けリポートのなかで、 「第1四半期の会社計画はネガティブサプライズだった」と指摘。継続中の特許 に関する訴訟があるため「コスト増要因になっているほか、どのくらい影響を及 ぼすのか確定するのは難しい」という。また、前期業績をけん引した米国におけ る同社の成長は「明らかにスローダウンしている」とし、投資判断を引き下げた。

会社側は通期業績見通しを発表せず、第1四半期予想のみ公表した。同四半 期の連結営業利益は前年同期比10%減の66億円、純利益は同19%減の41億円 を見込む。

マヘンドラ・ネギ最高執行責任者(COO)は15日、ブルームバーグ・テ レビに出演し、第1四半期の減益予想の理由について「季節要因がある。第1四 半期は固定費が前第4四半期と同水準だが、売上高が減少する傾向があるため利 益を圧迫してしまう」と述べた。同氏によるとこうした傾向は徐々に回復してお り、「今年も増収増益を確保したい」(ネギ氏)と強調した。

UBS証券は14日、第1四半期の会社計画は理解に苦しむほど保守的など として、目標株価を4800円から4000円に引き下げた。