日本株は下げ幅拡大、米景気懸念で輸出株安い-不動産や鉄鋼も下落

東京株式相場は下げ幅を拡大。米景気不 安から、電機や機械など輸出関連株中心に売りに押され、半導体関連株は下値 を切り下げている。不動産ファンドの運用成績悪化懸念などで不動産株も安い。 UBS証券が目標株価を引き下げた新日本製鉄をはじめとする鉄鋼株も下落。

丸三証券の牛尾貴投資情報部長は「14日の米国株は景気に対して楽観すぎ た部分がはく落する格好となった」と述べた。日本のGDP(国内総生産)に ついても、「1-3月期は楽観的になれず、市場は冷静になっている」(同 氏)と解説する。

午前10時20分時点の日経平均株価は前日比245円26銭(1.8%)安の1 万3381円19銭、TOPIXは17.65ポイント(1.3%)安の1314.79。東証1部 の売買高は概算で6億7816万株。値上がり銘柄数は325、値下がり銘柄数は 1292。東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が2、値下がり業種 が31。海運とサービスが高く、電気機器、銀行、輸送用機器、化学は安い。

バーナンキ議長が懸念示す

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日の証言で、信用 コストの上昇と信用供給の減少が引き続き経済成長を抑制する一因になる可能 性が高いとし、「景気見通しは過去数カ月間に悪化し、成長の下振れリスクは 高まった」と述べた。また1月雇用統計などを受けて、米経済見通しを引き下 げたとしている。14日のダウ工業株30種平均は1.4%安の12376.98ドルと4日 ぶりに反落。午前の東京株式市場ではソニーなど輸出関連が収益先行き不透明 感から軟調に推移している。

モルガン・スタンレー証券は15日付で、10-12月期GDPは市場予想を 上振れたものの、08年前半は日米ともミニリセッションになるとのリポートを 作成。目先は鉱工業生産が2半期連続で減産となる可能性があるなどとして、 08年の日本の成長率の「1%台半ばのコンセンサス予想は楽観的過ぎる」(佐 藤健裕チーフエコノミスト)と主張している。

ニッパツがストップ安、ダイエーは急騰

個別では、今期業績予想を引き下げたニッパツが値幅制限いっぱいのスト ップ安。新規連結効果を除いた欧州での販売が低調だったダイキン工業、通期 業績予想を引き下げたカルチュア・コンビニエンス・クラブ、07年12月期連 結営業利益がアナリスト予想を下回ったトレンドマイクロがそろって急落した。

半面、メリルリンチ日本証券が投資判断を引き上げたダイエーが急騰。三 菱UFJ証券が格上げした日本合成化学工業、堅調な業績が確認された三陽商 会も高い。原油高を背景として三井物産など資源関連株は小幅高。