モルガンSとベアーS:今年初のCMBS販売、スプレッドは過去最大

米証券大手のモルガン・スタンレーとべア ー・スターンズは14日までに、2008年に入って最初の商業用不動産ローン担保 証券(CMBS)、計12億ドル(約1300億円)相当を販売した。スプレッド (金利上乗せ幅)は過去最大だった。

13日に条件を決定した6億3000万ドルの「モルガン・スタンレー・キャピ タル・I・A4」の利回りは10年物スワップレートを235ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上回る水準で、6.75%となった。同証券はスタンダード ・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスから最高格付けを 得ている。表面利率は6.28%。

スプレッド拡大は融資焦げ付きが増えた場合のCMBSの安全性を投資家 が疑問視していることを示唆する。米サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローンを含めさまざまな資産を担保とした証券の価格が下落するなかで、 デフォルト(債務不履行)が増えなくても投資家の買い控えは続く可能性があ る。

モルガン・スタンレーでCMBSシンジケートを手掛けるマネジングディ レクターのカラ・マクシェーン氏は「年の最初の案件が2月半ばというのも異 例なことだ」として、「昨年ならばこの時期までに当社が2件、他社も数件を まとめていただろう」と話した。

モルガン・スタンレーによると、格付け「AAA」の10年物CMBSの米 国債との利回り格差は先週、平均で283bpに達し、5週中4週で過去最大を更 新していた。スワップレートとの格差も219bpと過去最大になった。マクシェ ーン氏は「CMBSのスプレッドは過去最大の水準にあり、歴史的に見て価格 は割安だ」と述べた。

ベアー・スターンズの広報担当者のコメントは得られていない。

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