FGICのモノライン格付け「A3」に下げ-ムーディーズ(2)

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ ・サービスは14日、FGICの金融保証会社(モノライン)部門の格付けを6 段階引き下げ「A3」とした。従来の格付けは最高の「Aaa」。ムーディー ズは、FGICの状況は業界大手2社のMBIAとアムバック・ファイナンシ ャル・グループに比べ厳しいと指摘した。

ムーディーズはFGICのモノライン部門について、一段の格下げもあり 得るとしている。MBIAとアムバック株は、両社がFGICに比べ「資本と 事業展開の見通しで良好な位置にある」とのムーディーズのコメントを受けて 上昇した。

ムーディーズはモノライン4位のFGICについて、保険格付け「Aaa」 を維持するには約40億ドル(約4310億円)資本が不足していると指摘した。 FGICは少なくとも1991年から最高格付けを維持していたが、米国のサブプ ライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連損失に対応するために十分な 資本増強ができず、フィッチ・レーティングスは1月に、同社を格下げした。

ムーディーズによると、MBIAとアムバックの格付け見直しは数週間以内 に完了する見込み。今回のリポートをまとめたムーディーズのマネジングディ レクター、ジャック・ドーラー氏は、MBIAとアムバックについては「見直 しの途中だが、これら2社の相対的な位置を市場に伝えたいと考えた」と述べ た。

MBIA株は98セント(8.4%)高の12.62ドルで終了した。アムバック は1.16ドル(12%)高の10.53ドル。

ムーディーズは発表資料で、格下げは「米国の住宅ローン市場からのリス クなどに伴いFGICの資本基盤と事業状況が大幅に弱くなったとの当社の評 価を反映したものだ」と説明した。保証対象証券によるFGICの損失は約20 億ドル(約2160億円)と見積もっている。ムーディーズによると、FGICが 保証している証券は約3140億ドル相当。ムーディーズはFGIC自体の信用格 付けも8段階引き下げ「Ba1」とした。Ba1はジャンク級(投機的格付け)。

FGICはブラックストーン・グループとPMIグループが経営権を持 つ。

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