米国株:反落、銀行やテクノロジーが下落-ダウ平均175ドル安(3)

米株式相場は反落。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長は信用市場のひっ迫で景気拡大が抑制 される可能性に警告。また、アナリストがコンピューター販売の鈍化か ら半導体最大手インテルの業績が打撃を受けると予想したため、売り優 勢になった。

米証券大手のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが信用市場 に関連し評価損が拡大するとの予想を示したことが嫌気され、ゴールド マン・サックス・グループやメリルリンチなど証券各社が売りに押され た。インテルは6営業日ぶりの下げ。S&P500種の業種別10指数はす べて下落した。

S&P500種株価指数終値は前日比18.35ポイント(1.3%)下げて

1348.86。ダウ工業株30種平均は同175.26ドル(1.4%)安の12376.98 ドルとなった。ナスダック総合指数は41.39ポイント(1.7%)下落し

2332.54。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対5。

スワースモア・グループ(フィラデルフィア)で16億ドルの資産運 用に携わるカート・ブラナー氏は「力強い健全な経済状況にはない」と 指摘。「株価指数が3日続伸したのは良いが、安定した上昇トレンドに あるとは考えていない。引き続き軟調局面を経験することになろう」と 述べた。

バーナンキ議長証言

バーナンキFRB議長の上院銀行住宅都市委員会の公聴会での証言 で、信用市場の損失が金融業界を超えて拡大するとの懸念が強まった。 このため、米週間の失業保険新規申請件数の減少や昨年10-12月期の日 本の国内総生産(GDP)が市場の予想に反して高い伸びとなったこと も、買いの持続にはつながらなかった。

バーナンキ議長は「信用コストの上昇と信用供給の減少が引き続き 経済成長を抑制する一因になる可能性が高いようだ」と指摘した。

証券大手のメリルリンチとゴールドマン・サックス、モルガン・ス タンレーがそろって下落。証券大手のリーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスはこれら3社の第1四半期利益見通しを引き下げた。

リーマンのアナリスト、ロジャー・フリーマン氏は投資家向けリポ ートで「再び証券大手の評価損に注目している」と指摘。S&P500種 の金融株価指数は前日比1.9%下落した。

インテル

インテルは前日比3.5%安と、ダウ平均の構成銘柄中で最も軟調だ った。ゴールドマンのアナリスト、ジェームズ・コベロ氏らはインテル について、「見通しに対する主要な下振れリスクはパソコン市場の著し い成長鈍化と利幅拡大が望めないことだ」と指摘した。ただ、ゴールド マンはインテルのファンダメンタルズ(基礎的諸条件)には変わりがな いとし、株式投資判断は「買い」で据え置いた。

コンピューター・グラフィックス(CG)用半導体大手、エヌビデ ィアは前日比16%安と、約3年ぶりの大幅な下げ。モルガン・スタンレ ーがエヌビディアの利益見通しを下方修正するとともに、同社の市場シ ェアが縮小するとの予想を示したことが手がかりとなり、売りに押され た。

資産規模で欧州最大の銀行、スイスのUBSの米国預託証券(AD R)は前日比8.3%下落。同行が発表した07年10-12月(第4四半 期)決算は評価損が響き、銀行としては過去最大の赤字となった。マル セル・ローナー最高経営責任者(CEO)は電話会議で、08年1-3月 (第1四半期)に黒字転換できるかどうかについて言及を避けた。

金融保証会社(モノライン)大手のMBIAとアムバック・ファイ ナンシャル・グループはS&P500種構成銘柄中で最も堅調だった。格 付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがMBIAとアムバ ックの2社は競合他社のFGICやXL・キャピタルと比較して「より 良い立場にある」と指摘したことが好感された。

ムーディーズはこの日、FGICのモノライン部門の格付けを6段 階引き下げ「A3」とした。従来の格付けは最高の「Aaa」。

MBIAは前日比8.4%高、アムバックは同12%上昇して引けた。

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