欧州株:小幅高、FRB議長証言で終盤に値を削る-UBSに売り

欧州株式相場は小高い。バーナンキ米連邦準 備制度理事会(FRB)議長が14日、銀行の評価損が拡大する公算が大きく、 信用収縮で景気が抑制されるとの認識を示したことを受け、ダウ欧州株価指数は 終盤にかけて値を削った。

スイスの大手銀行UBSは4年半ぶりの安値を付けた。同行のマルセル・ロ ーナー最高経営責任者(CEO)が2008年1-3月(第1四半期)に黒字転換 する可能性について言及を避けたことから、売りを浴びた。同行の07年10-12 月決算は、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の損失が響 いて過去最大の赤字となった。同業の独コメルツ銀行も大幅安。同行の07年10 -12月決算が前年同期比で44%減益となったことが売りにつながった。

ダウ欧州株価指数は前日比0.1%高の323.66。スイスの化学品メーカー、ク ラリアントや、フランスのコンピューターサービス会社キャップ・ジェミニが市 場予想を上回る利益を発表したことを背景に、一時は1.3%高となる場面もあっ た。

バンク・シーズ(ジュネーブ)の資産運用担当者、カリム・ベルトーニ氏は、 「さらに悪い材料が出てくる可能性があるのは明白だ」と述べた上で、「UBS には何ら確たる見通しはなかった。厳しくなることを認めただけだ。バーナンキ 議長も同じ方向を指している」と指摘した。

ダウ欧州50種株価指数とダウ・ユーロ50種株価指数はいずれも0.1%安。

UBS急落

UBSは8.3%下げた。同行の10-12月期の損失額は銀行による赤字とし ては過去最大となった。

コメルツ銀は6.6%下落。ダウ欧州株指数の18産業グループの中で銀行セ クターは、自動車セクターに次ぐ悪いパフォーマンスだった。

フランスの自動車メーカー、ルノーは4.9%安。フランスとスペインで大型 車に対する環境税が導入された影響で中型車「ラグナ」の販売が落ち込んだこと を受け、ルノーは同車種の生産を縮小した。

アナリスト予想を上回る07年7-12月(上期)利益となった英酒造大手の ディアジオは4.6%上げた。キャップ・ジェミニは8.2%高、クラリアントは

6.3%上昇した。

英独仏の株式指標

英国FT100指数は前日比0.80ポイント安の5879.30。FTオールシェア指 数は同4.19ポイント(0.1%)上げて3010.32。

ドイツのDAX指数は同11.39ポイント(0.2%)安の6962.28。HDAX 指数は3.13ポイント(0.1%)低下し3561.26。

フランスのCAC40指数は同3.25ポイント(0.1%)上げ4858.65で終了 した。