米MBIA:モノライン救済策は不要と主張へ-14日に下院で証言

世界最大の金融保証会社(モノライン)、 米MBIAは14日、同社が住宅ローン関連証券の相場下落を乗り越える機能を 備えていると強調し、一部で出ているモノライン業界が救済策や当局による監 督強化を必要としているとの見方を否定する。

チャールズ・チャプリン最高財務責任者(CFO)は下院金融委員会の資 本市場小委員会での14日の証言向けに用意したテキストで、「高い信用力を備 えた企業を最上級の格付けを失うリスクがあるということで救済するのは、間 違った措置だ」との認識を示している。

チャプリンCFOや同業の米アムバック・ファイナンシャル・グループの マイケル・キャレン最高経営責任者(CEO)は議会証言を通じ、モノライン が破たんに向かっているとの見方をぬぐい去りたい考え。モノライン業界に対 する懐疑的な見方で知られるヘッジファンド運用者のウィリアム・アックマン 氏も14日、証言する。

MBIAとアムバックなどモノライン5社は、保証する住宅ローン関連証 券の値下がりを受け、最上級の格付けの維持に苦しんでいる。スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービス、フ フィッチ・レーティングスはMBIAの最上級の格付けを格下げ方向で見直し ている。フィッチはすでにアムバックの保険部門に付与した格付けを「AAA」 から「AA」に引き下げた。アムバックもまたムーディーズとS&Pの見直し 対象となっている。

チャプリンCFOは、「MBIAは保証義務を満たす資本を十二分に備えて いる」としている。アムバックは13日夜、キャレンCEOが同社の主な課題は 「格付けの安定性」達成にあると証言するとのコメントを発表した。

救済案

MBIAは、モノライン業界全体の救済は問題の先送りにつながると主張。 チャプリンCFOは、「業界に対する連邦当局の監督は不要だと考えている。こ れまで常に従ってきた州当局からの厳格な監督と格付け会社が今後も十分に満 足できる機能を果たす」としている。

アックマン氏は先週、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長と ポールソン米財務長官に、銀行主導のモノライン救済案の取りまとめを中止す るよう促し、救済は「最近の信用収縮を長期化かつ深刻化させる」だけだと指 摘した。ポールソン長官は13日、モノライン業界を注視していると言及した。