債券相場は大幅安、日経平均の一段高を警戒-10年債利回りは1.465%

債券相場は大幅安(利回りは上昇)。前日 の米国債相場が下落したことに加えて、朝方発表の10-12月期の国内総生産(G DP)が上振れし、日経平均株価が大幅続伸していることが売り材料視されて いる。朝安後は下げ渋っていたが、午後に株価の上げ幅が500円超に達すると 再び売りが増えており、10年債利回りは1.465%まで上昇している。

AIG投信投資顧問ポートフォリオマネジャーの横山英士氏は、「株価が、 午後に入り強い動きとなっているため、円債市場では売りが出ている。押し目 買いの動きも収まった」と説明した。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比39銭安い137円55銭で寄り付 いた直後、137円48銭まで下落した。その後は徐々に下げ幅を縮めたが、午後 に入ってからは、株高を警戒して、再び値を崩す展開。午後2時すぎには66銭 安い137円28銭まで下げた。

日経平均株価は大幅続伸。午後に入り、上げ幅は500円超に達しており、 一時は節目の1万3600円を回復した。

現物債市場で新発10年物の289回2月債利回りは、前日比3.5ベーシスポ イント(bp)高の1.45%で始まった。その後は、押し目買いで水準をやや切り下 げ、1.43%まで戻したが、午後に入ってからは再び上昇。2時すぎには5bp高 い1.465%と、5日以来の高い水準まで売られている。

GDPは予想比上振れ、次回は反動出るとの見方も

この日朝方に内閣府が発表した昨年10-12月期の実質GDP(速報値)は 前期比プラス0.9%、年率プラス3.7%となった。ブルームバーグ・ニュースの 調査によると、予想中央値は実質で前期比プラス0.4%、年率プラス1.7%だっ た。

AIG投信投資顧問の横山氏は、「次回のGDPについては、悲観するほ ど悪くはないと思うが、設備投資がどうなるかわからない、今回のようなペー スで行くとは考えにくい」との見方を示した。

市場では、このほかにも「すでに焦点は1-3月期の成長率に移っている」 (クレディ・スイス証券の河野研郎債券調査部長)や、「1-3月期は今回の 反動が出るとの見方がある」(新光証券債券の三浦氏)、「米国の雇用や消費 の悪い数字が出てきたのは12月以降。日本に波及するのは1月以降なので、手 放しで喜べない」(T&Dアセットマネジメントの竹田竜彦ファンドマネジャ ー)といった声が聞かれた。

きょう午後から日銀決定会合、現状維持予想

この日の午後から、日本銀行が15日まで、2日間の日程で金融政策決定会 合を開催。ブルームバーグ・ニュースがまとめた調査では、有力日銀ウオッチ ャー17人全員が現状維持を予想した。日銀の利下げ観測がくすぶる中、あすの 福井俊彦日銀総裁会見に注目が集まっている。

金融決定会合では、「金融政策は据え置かれると思う。利上げ議論の局面 ではないが、一方で今回のGDPの数字では利下げという話にもならないだろ う」(横山氏)といった見方がある。

(債券価格)                            前日比        利回り
長期国債先物3月物         137.37       -0.57         1.647%
売買高(億円)             60271
10年物289回2月債        100.30                1.465%(+0.05)