UBSの10-12月:銀行史上最大の赤字を計上-株価は下落(3)

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資産規模で欧州の銀行最大手、スイスの UBSが14日発表した2007年10-12月(第4四半期)決算は、銀行とし ては史上最大の赤字となった。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅 ローン関連証券の評価損137億ドル(約1兆4800億円)が響いた。

発表資料によると、純損益は125億スイス・フラン(約1兆2200億 円)の赤字。前年同期は34億フランの黒字だった。同行は評価損を積み増し し、1月30日に発表した10-12月期の暫定集計では約125億フランの赤字 としていた。

マルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)は電話会議で、今回の決算 について「受け入れられるものではない」と述べたものの、08年1-3月(第 1四半期)に黒字転換できるかどうかについては言及を避けた。これを受け、 UBSの株価は一時3.3%安となった。

UBSは08年が「新たな困難な年」になるとの見通しをあらためて示し た。米サブプライム住宅ローン関連のデフォルト(債務不履行)増加が、世界 の大手金融機関に合計1450億ドルを超える評価損・貸し倒れをもたらした。 ドイツのシュタインブリュック財務相は9日、こうした損失が4000億ドルに 拡大する可能性があると7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が推計して いることを明らかにしていた。

チューリヒ市場でUBS株は、現地時間午前9時31分(日本時間午後5時 31分)までに、前日比0.62フラン(1.5%)安の40.24フランとなった。 同行の株価は過去半年で36%下落。ブルームバーグの欧州銀行・金融サービス 指数の60構成銘柄中、下げ率は6位となっている。同指数は23%下落。

UBSの評価損には、サブプライム住宅ローンを組み込んだ債務担保証券 (CDO)96億ドルやサブプライムとプライムの間に位置する「Alt- A」住宅ローン担保証券20億ドル、金融保証会社(モノライン)から購入し た信用保証8億7100万ドルなどが含まれる。同行は商業用不動産担保証券 (CMBS)で約5億ドル、買収相手の資産を担保に買収資金を借り入れるレ バレッジド・バイアウト(LBO)向けローンで約2億ドルの損失を計上した。

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