ECB:景気拡大への「異例に大きな不確実性」-月報が指摘(2)

欧州中央銀行(ECB)は14日、米住宅市場 の低迷で世界的に景気が減速しており、ユーロ圏の経済成長に対するリスクが異例 に大きく高まっているとの認識を示した。

ECBは今月の月報で、「金融市場でリスク再評価が続いているため、実体経 済への全体的な影響に関する異例に大きな不確実性が残っている」と分析。「ユー ロ圏経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は健全だ」としながらも、景気の 「下振れ」リスクがあると指摘した。

ECBは昨年12月、2008年の経済成長率は約2%と、07年の2.6%から減速 するとの見通しを示した。ECBは3月に予測の見直しをする。

ECBが14日発表した専門家調査では、08年の経済成長率は1.8%と、11月 時点の見通し(2.1%)から下方修正された。インフレ率予想は2.5%と、0.5ポイ ント引き上げられた。月報によれば、「こうしたインフレ見通しは、08年のコスト 上昇と賃上げ圧力への懸念を反映している」。

1月のユーロ圏インフレ率は3.2%と、14年ぶりの高水準に達し、ECBが上 限の目安としている2%を上回った。インフレは年内に「徐々にではあるが和らい でいく」見込み。中期的な物価見通しに対するリスクは「上振れであることが確認 された」という。

ECBはまた、「政策委員会がユーロ圏の賃金交渉を特に注視している」とし た上で、「2次的影響の阻止に引き続き取り組んでいる」と説明した。