米メリル:日本で不動産ファイナンス部を閉鎖-サブプライムが打撃に

米証券大手メリルリンチが日本で商業用の 不動産を証券化して販売する部門を閉鎖し、11人の従業員に退職を勧告したこ とが13日までに分かった。複数の関係者が明らかにした。米サブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響で日本でも同業務の需要が大きく 減少したことから撤退に踏み切った。

メリルリンチ日本証券が閉鎖したのは、日本の不動産を裏付けとしたCM BS(商業用不動産担保証券)を組成、販売する不動産ファイナンス部。サブ プライム問題を背景にCMBSなどを組み込んだ債務担保証券(CDO)価格 下落が世界的に広がり需要が減退した。これについて同証券の広報担当の野田 司氏はコメントを差し控えた。

メリルリンチのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)は1月30日、ニ ューヨークで開かれた投資家会議で、CDOや仕組み商品の引き受け業務から 撤退することを明らかにしている。

メリルの2007年10-12月期決算は、保有するCDOやサブプライムロー ン関連資産の評価損245億ドル(約2兆6300億円)を計上し、過去最大の赤字 となった。04年から06年にかけてはCDO引き受け業務で最大手だった。