1月の米利下げ、借入金利低下につながらず-追加緩和の可能性高まる

米連邦公開市場委員会(FOMC)の先月 の利下げが多くの企業や家計の借入金利の低下につながっていないことを受け、 追加利下げの可能性が高まっている。

米メリルリンチの集計データによると、FOMCが1月に9日間で2回の 利下げを実施する前に比べ、企業の借り入れコストは拡大。ジャンボ・モーゲ ージと呼ばれる41万7000ドル(約4500万円)超の大口住宅ローンの金利も過 去1カ月で上昇しており、不動産の売却が困難になっていることから、市況が さらに悪化する恐れもある。

ハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン教授はニューヨークで のインタビューで「最も心配なのは信用の停滞だ」と指摘。「FOMCは十分に 利下げをしたが、問題なのは従来のような効果が見られるかどうかがだ」と語 った。

サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連証券の損失が 膨らみ、金融保証会社(モノライン)の格下げ懸念が強まるなか、金融機関や 投資家は信用の提供に慎重になっており、借入金利の上昇を招いている。金利 上昇は、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気てこ入れのため 追加利下げを強いられることを意味すると、専門家らは指摘する。

ニューヨーク連銀の元調査担当ディレクターで、現在ブランダイス大学の 教授を務めるスティーブン・チェケッティ氏は「問題は、入って来るすべての ニュースが悪いという状態が続いていることだ」と指摘。「FOMCは追加利下 げをせざるを得なくなるだろう。それが当局にできる唯一の措置だ」との見方 を示した。

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