アイフル:1200億円を資本増強、社長ら引き受け-信用力向上狙う(3)

大手消費者金融のアイフルは13日、総額 1200億円規模で資本増強すると発表した。今月下旬に福田吉孝社長らを引き受 け先に500億円の第三者割り当て増資を実施、700億円のユーロ建て転換社債型 新株予約権付き社債(CB)を発行する。財務基盤を強化して信用力を高める とともに、貸出金利の引き下げに備えた合理化やグループ再編を進める。

第三者割り当て増資は、福田社長のほか同社長の親族が100%出資してい る子会社の山勝に割り当てる。これにより出資比率は社長が19.73%から

22.81%に、山勝が9.4%から17.08%に高まり、創業者一族では5割近くに達 する。ユーロ円建てCB約700億円は野村ホールディングスの子会社が引き受 ける。将来、普通株式への転換時点で市場売却される可能性がある。

アイフルは法定金利の上限引き下げを前にした利用者の過払い金返還請求 などで2007年3月期に4113億円の連結赤字に陥り、自己資本比率が07年12 月末時点の同社の13.4%とその1年前の19%から低下していた。ただ07年4 -12月期では人件費などのコスト削減が奏功し純損益は306億円の黒字に転換 した。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2007年11月、 アイフルの自己資本基盤が同格付けの同業他社より見劣りしているなどとして、 格付けを「BBB」に1段階引き下げた上で、見通しを「ネガティブ(弱含み)」 としていた。

岡三証券の服部実アナリストは今回のアイフルの増資について、株式の希 薄化を伴う点は株価にとってマイナス要因であるとしながらも「厳しい環境で 経営をやめる経営者がいる中、オーナーの責任を明確化したことは評価できる。 資金調達は優先課題だったのだろう」と指摘した。

アイフル株は、午前中はプラス圏で推移していたが、増資発表後の午後の 取引では1株当たり利益が希薄化する第三者と将来的にその可能性があるCB 発行を嫌気する売りが優勢となり、前日比231円(12%)安の1735円で、この 日の取引を終了した。

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