クレディS:業績でUBS逆転か,「サブプライム流れ弾」回避-12日決算

スイスの銀行2位、クレディ・スイス・グ ループは約10年で初めて、同国最大手のUBSを業績で逆転したもようだ。ク レディ・スイスのブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は、UB Sを過去最悪の四半期赤字に突き落とした米サブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローン関連の評価損を回避したとみられる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想平均では、クレディ・ スイスが12日発表する2007年10-12月(第4四半期)決算は、前年同期比69% 減益ながら、14億3000万スイス・フランの純利益が見込まれる。一方、UBS はサブプライム関連証券で140億ドル(約1兆5000億円)の評価損を出した。 UBSは14日に、昨年第4四半期の125億スイス・フランの赤字の詳細を発表 する。

デリバティブ(金融派生商品)トレーダー出身で07年5月に就任したドゥ ーガンCEOは、価値が急落する前に保有証券を減らしていた。証券の価値急 落は、世界の大手金融機関を合わせて1450億ドル超の評価損・貸し倒れ損失に つながっている。

スイスカント・アセット・マネジメント(チューリヒ)で運用に携わるフ ロリアン・エステラー氏は「クレディ・スイスの方がUBSよりも良い立場に あることは明らかだ」として、「UBSには厳しい状態がしばらく続くだろう」 と指摘した。

UBSは1月30日に、07年通期が44億スイス・フランの赤字となったこ とを明らかにした。1998年に合併によって誕生して以来で初めて、業績がクレ ディ・スイスを下回るもようだ。01、02年が赤字だったクレディ・スイスの07 年は、アナリスト予想によると86億5000万スイス・フランの黒字が見込まれ る。

AIGプライベート・バンクで運用に携わるディーター・ブーフホルツ氏 は「クレディ・スイスはサブプライムの流れ弾をうまくよけたようだ」と話す。 クレディ・スイスのウォルター・キールホルツ会長は1月に、大規模な評価損 がないことを示唆していた。

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