米国株:続伸、バフェット氏のモノライン支援案好感-終盤伸び悩む

米株式相場は続伸。投資家ウォーレ ン・バフェット氏が提案した地方債の再保証が金融保証会社(モノライ ン)支援につながるとの見方から、金融株の主導で上げた。

バフェット氏が米金融専門局CNBCとのインタビューで、モノラ インが保証する地方債8000億ドル(約85兆8200億円)相当の再保険を 引き受ける用意があると述べたことを受けて、シティグループやバン ク・オブ・アメリカ(BOA)が上昇した。

地域通信のクエスト・コミュニケーションズ・インターナショナル とビール醸造のモルソン・クアーズ・ブルーイングは利益がアナリスト 予想を上回ったことが好感され高い。

セキュリティ・グローバル・インベスターズで110億ドルの資産運 用に携わるマーク・ブロンゾ氏はバフェット氏の申し出について「信用 問題の一部に対する解決となり得る」と指摘。「そのため市場は良い反 応を示した」と述べた。

JPモルガン・チェースが中国の検索サイト最大手、百度(バイデ ュ・ドット・コム)の売上高が伸びない可能性を指摘したことを嫌気し、 S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は上昇分を縮小。ナスダッ クは前日比ほぼ変わらずとなった。

S&P500種株価指数終値は前日比9.73ポイント(0.7%)上げて

1348.86。一時は前日比1.7%高まで買われた。ダウ工業株30種平均は 同133.40ドル(1.1%)高の12373.41ドルとなった。一時は同229ドル 上昇する場面もあった。ナスダック総合指数は0.02ポイント下落し

2320.04。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は2対1。欧 州ならびにアジアの主要株価指数も上昇した。

モノライン

モノライン各社は保証する2兆4000億ドルの債務支払いに十分な資 金を有していないとの懸念を受けて、S&P500種は年初来7.9%下落し ている。モノライン最大手のMBIAは11日までの1年間に80%下落。 アムバックもモノライン各社が「AAA」の格付けを失うとの懸念を背 景に同88%下げている。

金融株価指数は前日比1.4%上昇と、S&P500種の業種別10指数 中で最も堅調だった。シティグループとBOAの上昇に加え、格付け会 社2位のムーディーズも6.3%上げた。

バフェット氏の提案

バフェット氏はMBIAとアムバック、FGICの地方債の再保険 引き受けを申し出たことを明らかにした。バフェット氏はCNBCとの インタビューで、自身が会長を務めるバークシャー・ハサウェイがこう した債務に対する再保険を提供すると述べた。申し出を受けた1社は既 にこの提案を断り、他の2社はまだ回答していないという。

MBIAとアムバックは下落。バフェット氏の申し出で10-12月 (第4四半期)に50億ドルを上回るの損失につながった住宅ローン担保 証券が残されることになるとの懸念が背景だった。

ミラー・タバク(ニューヨーク)の株式ストラテジスト、ピータ ー・ブックバー氏は銀行にとっては、債券が「モノライン各社によって 保証され、さらにバフェット氏が再保険を引き受けるのであれば、AA Aの格付けに自信が持てるはずだ」と述べた。その上で「しかし、これ はモノライン各社にとっては非常に収益性の高い事業で、バフェット氏 による再保険のために、本来同事業から獲得できるプレミアムを譲り渡 すことになる」と説明した。

また、住宅差し押さえ回避を支援する計画の発表も、金融株の買い 材料となった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループな ど米大手金融機関6社はこの日、住宅差し押さえの回避を目指した新た な支援策を打ち出した。

ポールソン米財務長官と金融各社がとりまとめた支援策では、一部 の住宅差し押さえ物件を対象に、融資条件の変更が検討される間、30日 間にわたり差し押さえが停止される。ポールソン財務長官とジャクソン 住宅都市開発長官は記者会見で、今回の計画「プロジェクトライフライ ン」が住宅ローンのデフォルト(債務不履行)で混乱した地域社会の安 定支援につながるとの見解を示した。

クエスト

クエスト・コミュニケーションズ・インターナショナルは前日比

2.9%高。同社が発表した07年10-12月(第4四半期)決算は、前年同 期比で89%の増益だった。

モルソン・クアーズ・ブルーイングは前日比9.5%上昇。北米と欧 州での価格引き上げが売上高の押し上げにつながり、10-12月(第4四 半期)利益はアナリスト予想を上回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE