アジア太平洋地域の債券保有リスク、過去最大-AIG評価損拡大懸念

12日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場では、アジア太平洋地域の債券保有リスクが過去最大となった ことが示された。保険最大手の米アメリカン・インターナショナル・グループ (AIG)が、CDS関連の評価損が先に示した額の4倍に達すると発表した ことが要因となった。

オーストラリアと日本を除くアジア地域の債券保有リスクの目安となる指 数は、2004年の取引開始以来の最高水準に上昇。指数上昇は信用の質が劣化し たとの認識を示唆する。豪州最大の銀行、ナショナル・オーストラリア銀行(N AB)など同国の大手銀行のCDSスプレッドも過去最高となった。

AIGのデリバティブ(金融派生商品)の会計処理に「重大な脆弱(ぜい じゃく)性」があることを、同社の監査法人が発見したことを受け、信用市場 関連損失が域内の企業にも広がる可能性があるとの懸念が広がった。

ABNアムロ・ホールディングによれば、投資適格級の豪企業25社の社債 を含むマークイットiTraxx豪州シリーズ8指数は、シドニー時間午前9 時25分(日本時間同7時25分)現在、4ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇の131bp。

日本を除くアジアの20の高リスク・高利回り債券の発行体で構成するマー クイットiTraxxアジア(日本除く)指数は、8bp上昇の553bp(シ ティグループ調べ)。投資適格級指数の日本企業50社の社債を基にしたマーク イットiTraxx日本シリーズ8指数は、10.5bp上昇の88.5bp(モル ガン・スタンレー調べ)。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する 保証料1000ドルに相当する。