PIMCO:シティ債は魅力的-サブプライム追加損、織り込み済みか

金融サービス最大手、米シティグループの 社債が今ほど低い評価を受けたことはない。だがそれが、サウジアラビアのア ルワリード王子に加え、一部の社債投資家がシティへ投資する理由でもある。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)と米カ ルバート・アセット・マネジメントは、シティと米バンク・オブ・アメリカ(B OA)が魅力的だとしている。米国債と比較した米銀社債の利回りが過去最高 に近いということが背景だ。

シティの筆頭株主であるアルワリード王子は、米金融株の相場を示す米S &P500金融指数が今年9.1%下落しているにもかかわらず、シティの株式を買 い増している。

世界最大級の金融機関は、米サブプライムローン(信用力の低い個人向け 住宅融資)関連証券投資で1460億ドル(約15兆6100億円)の損失を計上。だ が、PIMCOやカルバートはシティやBOAなどの社債利回りについて、今 後高まると想定されるリスクを補うものだとしている。

大手金融機関はアルワリード王子ら投資家向けの株式発行で840億ドルを 調達。米メリルリンチの指数データによれば、銀行社債のリターン(投資収益 率)は今年、プラス2%となっている。

債券ファンド最大手、PIMCOの執行バイスプレジデント、マーク・キ ーセル氏は5日のインタビューで、「銀行業界が最近数カ月間で新たな資本を調 達したという事実は大きい。われわれはここ2年間の大半、守りの姿勢を続け てきたが、いつ攻めに打って出るかということを自らに問い掛けてきた。銀行 セクターに関しては今、それを始めたところだ」と述べた。

銀行社債

キーセル氏によれば、PIMCOは市場が「弱気過ぎる」として、金融機 関の新規債を買い入れている。1月22日には「PIMCOトータル・リターン・ ファンド」のマネジャー、ビル・グロス氏がシティとBOA、米ワコビアが魅 力的だとの見方を示した。

BOAの信用ストラテジスト、ジェフリー・ロゼーンバーグ氏は先月、金 融業界での資本調達の動きを反映し、米国債との利回り格差が縮小する可能性 が高いとして、銀行社債への投資を推奨した。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、プニート・シャーマ氏は、銀行 の優先債がほかの業界の社債より今年は良好な運用成績となると予想。銀行の 社債相場がすでに、サブプライム関連の追加損失計上の可能性を織り込んでい るためだと説明した。

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