【個別銘柄】ハウス、タクマ、ゲオ、国際帝石、富士通、セガサミー

12日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

大和ハウス工業(1925):前週末比14%安の1211円のストップ安比例配 分となり、昨年来安値を更新した。分譲マンション販売が不振な上、一部開発 案件の凍結に伴う特別損失の計上もあり、今期(08年3月期)の業績予想を 下方修正。連結純利益は一転して減益に落ち込む見通しとなり、投資家の失望 売りが膨らんだ。

タクマ(6013):26%安の197円で、東証1部の値下がり率ランキング2 位。英国で建設中のごみ処理プラントの工期が長引くことを理由に今期(08 年3月期)業績予想を下方修正した。黒字化を計画していた連結経常損益は一 転、赤字に転落見通しとなり、業績悪化不安が高まった。

ゲオ(2681):14%安の11万9000円で、ストップ安比例配分。ゲームソ フトのタイトル数不足により、年末年始の販売が大きく落ち込んだ上、レンタ ルDVDの事業戦略も見誤ったことから、今期(08年3月期)の業績予想を 大幅に下方修正した。修正数字がアナリスト予想の平均を大きく下回り、ろう ばい売りが出た。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):8.7%高の107万円。今期 (08年3月期)の連結純利益予想を従来予想比21%増の1530億円に上方修正 したことを好感する買いが入った。原油(北海ブレント)価格の前提を1バレ ル当たり60ドルから85ドルへ大幅に引き上げた。

リサ・パートナーズ(8924):16%高の20万8000円。不動産ファンド事 業で成功報酬などが想定以上となったほか、貸付債権の早期回収により債権投 資も好調で、前期(07年12月期)決算が、昨年11月に上方修正した従来予 想を上回った。投資案件を豊富に抱え、今期(08年12月期)業績も大幅な増 収増益を計画しており、良好な収益環境が評価された。

古河電気工業(5801):6.3%安の360円。一時8.1%安の353円まで下 げ、昨年来安値を更新した。半導体製造装置などの需要低迷に伴いアルミ厚板 など軽金属部門が落ち込んでいるほか、光部品の低迷で情報通信部門も振るわ ず、今期(08年3月期)の利益計画を下方修正した。収益環境の厳しさを再 認識した売りに押された。

セガサミーホールディングス(6460):17%安の912円。一時18%(197 円)安の903円とストップ安直前まで下落する場面もあった。4-12月期連 結純損益は158億円の赤字に転落した。前年同期は494億円の黒字。発表を受 けた翌営業日のこの日、業績不振を嫌気した売りが殺到した。

武富士(8564):9.3%安の2675円。07年4-12月の業績は純損益が黒 字転換したが、貸出金利の引き下げや貸出残高の減少で、通期利益予想を下方 修正した。野村証券金融経済研究所の飯村慎一アナリストは8日付リポートで、 「貸倒償却額が高水準で推移していく」と指摘していた。

富士フイルムホールディングス(4901):3.7%高の3950円。第3四半期 (07年10-12月)連結業績は、液晶材料や複合機など主力製品の販売が好調 で、営業利益は前年同期比1.9%減の693億円だった。業績開示を受けてJP モルガン証券は、投資判断を「ニュートラル(中立)」から「オーバーウエー ト(買い)」に引き上げた。

IHI(7013)、三洋電機(6764):IHIは0.5%高の201円。三洋電 は5.3%高の159円。東証は8日、IHIと三洋電の監理銘柄指定を解除する と発表した。IHIについては特設注意市場銘柄(内部管理体制などに改善の 必要性が高いとみなされた銘柄)の第1号に指定、三洋電には注意勧告(再発 防止に万全を期すように促す)をした。

住友重機械工業(6302):2.5%安の710円。朝方の5%安から徐々に値 を戻した。設備投資減退への警戒が強いなか、射出成型機や半導体製造装置な どを手掛ける海外のメーカーを買収する計画が公表されたため、2011年以降 の成長性が高まったとみた買いが徐々に増えてきた。

沢井製薬(4555):4.8%高の4370円と7営業日ぶりに反発。4月に予定 される新たな後発医薬品(ジェネリック)普及策を前に、医療機関側がジェネ リックの品揃えを拡充するとの観測が根強い。前週末公表の07年4-12月期 業績をみて、通期業績予想の達成確度は高いとみた投資家から見直し買いが入 ったようだ。

フォーバルクリエーティブ(2724):9%高の6万500円とストップ高比 例配分。TSUZUKI新生ファンドによる同社株式のTOB(株式公開買い 付け)に賛同すると発表した。TOB価格7万3000円にさや寄せした格好。 買い付け期間は今月12日から3月10日まで。

カネカ(4118):13%安の655円とストップ安。原料高と円高が影響して、 今期(08年3月期)の連結営業利益予想を前期比3.2%減の355億円に減額修 正した。従来予想は400億円だった。

新電元工業(6844):32%安の176円とストップ安。東証1部の値下がり 率1位。液晶TV市場の競争激化や円高の影響を受け、今期(08年3月期) の連結営業損益予想を4億円の赤字に修正した。従来予想は40億円の黒字。

博報堂DYホールディングス(2433):2.5%高の5670円と3日ぶりに反 発。原価管理の徹底などの利益改善策が寄与し、07年4-12月期は大幅増益 となった。通期(08年3月期)業績予想に対する達成率が8割に上ったため、 上ぶれ期待が高まった。

テイ・エス・テック(7313):14%高の4080円とストップ高。中国を中心 にアジア向けの受注が好調に推移、北米地域での収益回復もしており、今期 (08年3月期)の連結純利益予想を前期比64%増の160億円に増額修正した。 従来予想は149億円。配当は1株当り年39円(記念配5円を含む)と前期と 比べ13円増やすことにした。

サンケン電気(6707):7.9%高の546円。JPモルガン証券は11日、投 資判断を「アンダーウエート」から「中立」に、目標株価を550円から650円 に引き上げた。

栗本鉄工所(5602):23%安の140円。建築基準法の改正の影響などから 今期(08年3月期)の連結営業損益は19億円の赤字に転落する見通し。従来 予想は22億円の黒字だった。期末配当予想を2円から無配に修正し、年間配 当は2円に。

アシックス(7936):15%安の1127円とストップ安比例配分。海外子会 社での広告宣伝活動や為替差損の影響により、今期(08年3月期)連結営業 利益予想を235億円と、従来計画と比べ5億円減額修正した。

日本軽金属(5701):17%安の143円。建築基準法改正の影響を受けたほ か、子会社の新日軽が特別損失を計上したため、今期(08年3月)の連結純 損益は80億円の赤字に転落する見通し。従来予想は90億円の黒字だった。期 末配当予想は5円から3円に修正した。

日本電子材料(6855):3.8%安の884円と5営業日続落。最先端機種 「Mタイプ」の受注時期が想定より半年以上遅れており、足元で費用負担が増 している。今期(08年3月期)の利益予想を大幅に引き下げたため、売り圧 力が増した。

ラウンドワン(4680):14%安の12万円でストップ安比例配分。ガソリ ン価格の高騰を受けて、車での来場者が多い地方郊外店で客足が遠のき、主力 のボウリング、アミューズメント事業が低迷。2008年3月期の業績予想を下 方修正した。個人所得が伸び悩んでおり、余暇に使う支出を抑制する傾向にあ ることから、業績の急回復は見込みにくいとの見方が広がった。

ぐるなび(2440):3.8%高の24万7000円。積極的な営業活動が奏功、 加盟店舗数や一般利用者からのホームページ閲覧(ページビュー)が増えてい る。今期(08年3月期)純利益予想を26%引き上げたため、買い注文が集ま った。年間配当予想を700円から1100円に引き上げたことも好感された。

ゼンショー(7550):20%安の812円とストップ安。郊外型ロードサイド 店に強みを持つレストラン業態の「ビッグボーイ」や「ココスジャパン」が苦 戦、米「カタリーナ」も弱含んで推移している。三菱UFJ証券がレストラン 業態の低迷が継続するとみて今期以降の業績予想を減額修正したため、業績の 落ち込みを警戒した売りが優勢となった。

富士通(6702):8.2%高の742円。午後の取引から上げ幅を拡大。午後 3時から都内で半導体分社化について記者会見を開くと午前11時過ぎに発表 した。記者会見では、3月をめどに分社化するシステムLSI(大規模集積回 路)事業を中心とする半導体部門の新会社について説明。

清水建設(1803):5.5%高の502円。04年4-12月期の連結営業利益は 前年同期比5.7%増の168億9100万円となった。通期予想に対する進ちょく 率は33%にとどまったが、工場の完成引渡しによる売り上げ計上が第4四半 期に偏る季節変動要因があるという。

アマダ(6113):8.2%安の698円。JPモルガン証券は8日、目標株価 を1380円から1080円、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き 下げた。野村証券も同日、「買い」から「中立」に引き下げた。

鬼怒川ゴム工業(5196):17%高の124円で、東証1部の値上がり率2位。 主要得意先の生産増加の影響などを受け、今期(08年3月期)の連結営業利 益を従来予想比77%増の30億円に修正した。前期実績は7600万円だった。

リンテック(7966):8.6%高の1658円。国内市場は微増にとどまってい るものの、中国などアジア向けに印刷用の粘接着素材が好調に推移し、07年 4-12月期の連結営業利益は前年同期比2%増の117億5800万円となった。

コンビ(7935):0.6%高の658円と4営業日ぶりに反発。中国を中心に 高付加価値のベビーカーなどの育児用品が好調に推移しており、今期(08年 3月期)の利益予想を大幅に引き上げた。今後もアジア経済の拡大が業績をけ ん引するとの期待から買いが先行した。

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