高村氏:少女強姦「いいかげんにしてほしい」-米軍再編に影響も(4)

高村正彦外相は12日午前、閣議後に外務省で 行った記者会見で、沖縄の中学生の少女に対する強姦容疑で米海兵隊員が逮捕 された事件について、「あってはならない。極めて遺憾なことだ。いいかげんにしてく れという感じだ」と述べた。

その上で、「基地問題などについて影響があるかと言われれば、県民感情という 問題で、影響がないということはあり得ない」と語り、在日米軍の再編に悪影響を与 える可能性があるとの認識を示した。

高村氏は、容疑者に関して、「日本側が身柄を押さえている。法と証拠に基づい て、しっかりと措置をしていく」と言明。日本政府が11日、米政府に対して、外交ル ートを通じて在日米軍の綱紀粛正と再発防止を申し入れたことを明らかにした。

「誠に遺憾」-町村氏も表明

町村信孝官房長官も12日午前の閣議後の記者会見で、「これまでに大きな事 件もあり、日本政府が米国側に対して累次にわたって綱紀粛正、再発防止を求めて きたにもかかわらず、今般、米軍人がこのような容疑で逮捕されたことは誠に遺憾 だ」と述べ、強い憤りの念を示した。

町村氏が同日午後の記者会見で明らかにしたところによると、藪中三十二外務 事務次官は米国のドノバン駐日臨時代理大使を外務省に招いて、同事件について 遺憾の意を表明した。これに対し、同臨時代理大使は、米国としても事件は極めて 遺憾であり、事態を深刻に受け止めており捜査への全面協力、再発防止のため綱 紀粛清を徹底させたいと応じたという。

町村氏は、同事件への対応のため小野寺五典外務副大臣を13日に沖縄に派 遣する方向で調整していると説明。ただ、この事件が直ちに日米地位協定の改正論 議にはつながらないとの見方を示した。

町村氏の午前の記者会見での発言は次の通り。

「2月10日午後11時半ごろ沖縄県茶谷町内で在沖縄海兵隊員38歳が女子中 学生14歳に暴行を行ったとされる事案が発生した。沖縄県警は11日午後2時す ぎ、同海兵隊員を逮捕した」

「外務省の西宮伸一北米局長は11日、ドノバン駐日臨時代理大使に対し、今井 正特命全権大使(沖縄担当)からジルマー在日海兵隊基地司令官へ、防衛省の地 引良幸地方協力局長からライト在日米軍司令部司令官に対して、それぞれ遺憾の 意とともに、綱紀粛正、再発防止の徹底を申し入れた」

「日本政府としては引き続き米国側や関係機関との間で連携しながら、捜査を行 って、日本の法と証拠に基づき、適切に対処していこうと考えている。極めて遺憾な 事案だ。以上の見解を外務省を通じてシーファー駐日大使に伝達する」

少女強姦事件が普天間空港の移設など米軍再編に与える影響について:

「この事案を迅速かつ適切に最善を尽くしていくのみだ。なお知事は記者会見で 『普天間移設問題への直接の影響はないと思うが、人間として県民として海兵隊に 憤りを感じるのは当然だ』と述べている」

「在日米軍は日本と周辺の防衛のために要るものだ。どこか特定の国を攻めにい くために要るものではないということは基本的理解として持ってほしい。市長や地元 の皆さん方に対して丁寧な説明をして、ご理解とご協力を得られるよう臨んでいくこ とに変わりはない」

福田康夫首相の12日の閣僚懇談会での発言について:

「首相から『過去の事案で大変大きな問題だ。しっかりと対応しよう』とのご発言が あった」

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