今週の米経済指標:1月の小売売上高,2カ月連続で減少か-13日発表

今週の米経済指標は、1月の小売売上高が 2カ月連続の減少となり、個人消費の伸びが失速し始めた可能性がある様子を 裏付ける見込みだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想(中央値)による と、商務省が13日発表する1月の小売売上高は前月比0.3%減と、昨年12月(同

0.4%減)に続いてマイナスになる見通し。予想通り2カ月連続の減少になれば、 4年ぶり。個人消費は国内総生産(GDP)の3分の2以上を占める。

1月の自動車を除いた小売売上高は同0.2%増と、同0.4%減だった12月 からプラスに転じる見込み。ガソリン価格上昇に伴うガソリン・スタンドの収 入増加が背景にあるとみられている。

エコノミストの間には、不動産価格の下落や失業率の上昇に伴う持続的な 個人消費の縮小は景気拡大期がすでに終わったことを裏づけているとの見方が 多い。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長とポールソン財務長官は 今週14日、上院銀行委員会で景気見通しについて証言する予定だ。

グローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、ナイジェル・ゴ ールト氏は「長い間圧力に押されてきた個人消費に、ひび割れの兆候が見られ ている」と指摘。「景気悪化の裾野が広がっている」との見方を示した。

小売りチェーンが値引き販売を積極化しているにもかかわらず、個人消費 が伸び悩んでいる背景には、株式相場の下落や融資基準の厳格化もある。米国 際ショッピングセンター評議会(ICSC)によると、1月の既存店ベースの 小売売上高は前年同月比0.5%増と、1月としては1970年以来の低い伸びにと どまった。

失業者の増加、住宅価格の下落、エネルギー価格の上昇を背景に、米国民 の信頼感は低下している。15日発表される2月のロイター・ミシガン大学消費 者信頼感指数(速報値)は76.0と、1月の78.4を下回る見込みだ。

国内需要の低下に伴い、製造業は海外市場への依存度を高めている。連邦 準備制度理事会(FRB)が15日発表する1月の鉱工業生産指数は前月比0.1% 上昇にとどまるとみられている。

商務省が14日発表する12月の貿易収支は、赤字額が615億ドルと、11月 の631億ドルから減少する見込み。輸入原油コストの縮小や、ドル安に伴う輸 出額の伸び抑制が背景にある。

ブルームバーグが1月30日-2月7日にまとめた2月の月間エコノミスト 調査では、米国が今後12カ月以内にリセッション(景気後退)に陥る確率が50% となり、前回1月調査時の40%から上昇した。

今週発表される米経済指標は次の通り。

                        ブルームバーグ調査

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経済指標                 発表日    対象期間    前回    予想中央値
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小売売上高(前月比)       2/13      1月     -0.4%     -0.3%
    同自動車除く           2/13      1月     -0.4%      0.2%
企業在庫(前月比)         2/13      12月      0.4%      0.5%
貿易収支(10億ドル)       2/14      12月     -63.1     -61.5
失業保険新規申請(10万件) 2/14      先週      356       345
輸入物価指数(前月比)     2/15      1月      0.0%      0.4%
    同(前年同月比)       2/15      1月     10.9%     12.6%
鉱工業生産指数(前月比)   2/15      1月      0.0%      0.1%
設備稼働率                 2/15      1月     81.4%     81.4%
ミ大消費者信頼感指数       2/15      2月     78.4      76.0
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