セントルイス連銀総裁:声明で方向示すのは利点より害大きい可能性

米セントルイス連銀のプール総裁は11日、 米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策決定後の声明で金利の方向性を市場 に示そうとする試みは、利点よりも害が大きい可能性があるとの考えを示した。

同総裁はセントルイスでの講演で、「ほとんどの場合、FOMCは市場が望 むものを与えることができない。FOMC自身も先を見通せる千里眼ではない からだ」と述べ、「将来の景気がどのように展開するか、複数の出来事がフェデ ラルファンド(FF)金利の適切な設定をどう変化させるかは、誰にも分から ない」と説明した。

投資家は3月半ばまでに0.5ポイントの追加利下げを予想している。米金 融当局は2007年9月以来5回の利下げで、FF金利の誘導目標を3%とした。

プール総裁は「景気にはわれわれが考えているよりも多くの衝撃や反転が起 こるかもしれない」として、「これらの衝撃は、わたしがセントルイスに来たと きに考えていたよりも頻繁な政策行動を必要とする場合がある」と語った。同 総裁は1998年3月に就任し、今年3月に退任する。

この日の講演では米経済の現状には言及せず、「米金融当局は経済学の知識 の許す範囲で、自分たちのやっていることが分かっている」と述べた。