NY外為(8日):ユーロは週間で下落、対ドルで06年以来最大の下げ

今週のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで大幅安。欧州中央銀行(ECB)が景気てこ入れの ために利下げに追い込まれるとの見方が強まるなか、ユーロは対ドルで 2006年6月以来最大の下げとなった。

ユーロはまた、対円でも3週間ぶりに下落。メキシコ・ペソや台湾 ドルに対しても下げた。南アフリカ・ランドは主要通貨すべてに対し、 4週連続の下げ。同国は電力不足で景気拡大が抑制された。ポンドはド ルに対し2週連続の下げ。イングランド銀行(BOE)は7日の金融政 策委員会(MPC)で政策金利であるレポ金利を引き下げた。

コンサルタント会社フォーリン・エクスチェンジ・アナリティクス のパートナー、デービッド・ギルモア氏は「ECBが利下げを先送りす れば、その分ユーロ圏経済を下押しする。ユーロの下落はこれを反映し ている」と指摘。一方の米連邦公開市場委員会(FOMC)は「景気減 速に対して先手を打っている。困難を乗り切るうえで良い立場だ。ドル は底を打ちつつある」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時5分現在、ユーロは対ドルで前日比

0.2%高の1ユーロ=1.4512ドル。前日は同1.4485ドルだった。ユーロ は対円では前日比ほぼ変わらずの1ユーロ=155円82銭。前日は同155 円68銭。ドルは対円で前日比0.1%下落の1ドル=107円38銭。前日は 同107円49銭だった。

ユーロは週間ベースではドルに対し2%下落。ユーロは7日は一時、 同1.4440ドルと先月22日以来の安値に下げていた。ユーロは対円で週 間ベースでは1.2%安。ドルは週間ベースで円に対し0.8%上昇した。

ユーロは対ドルでこの日一時、1ユーロ=1.4546ドルの高値を付け た。中東の雑誌が石油輸出国機構(OPEC)は原油価格をドル建てか らユーロ建てに変更する可能性があると報じたたことが手がかりだった。

OPEC

同雑誌の報道によると、バドリOPEC事務局長はインタビューで、 この変更について「可能だが、時間がかかる」と述べた。

TDセキュリティーズのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オ ズボーン氏はこの報道がユーロの「押し上げ材料となった」と指摘。た だこの動きは「長く続かなかった。世界の商品取引において、ドルが引 き続き主要通貨だ」と付け加えた。

カナダ・ドルは主要16通貨に対し上昇。この日発表された1月の雇 用者数はエコノミストの予想以上に増加した。カナダ・ドルは米ドルに 対し0.7%上昇と、1月24日以来最大の上げとなった。

ポンドは対ドルで、週間ベースで1%下落。BOEは7日、世界の 景気鈍化を指摘し、政策金利を0.25ポイント引き下げ5.25%とした。

トリシェECB総裁が7日、「景気動向の見通しに関するリスクは 下振れ方向にある」と発言したこともドルの押し上げ要因になっている。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は76.65。前日は一時77.04と、先月22日以来の高水準を付けた。 同指数は11月23日には74.484と、同指数算出を開始した73年以来の 低水準に下落していた。