【個別銘柄】機械、AOC、東レ、住友不、いすゞ、日合成、JTなど

8日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

機械株:コマツ(6301)は6.8%安の2275円、オークマ(6103)は11% 安の820円、住友重機械工業(6302)は11%安の728円と軒並み安い。東証 業種別33指数のうち、機械指数は4.8%安で下落率2位。朝方発表の07年12 月の機械受注統計が予想外に減少し、受注環境の悪化や収益懸念などが強まっ た。森精機製作所(6141)、東芝機械(6104)などが1部下落率上位に並び、 9%安のアマダ(6113)は、JPモルガンやKBC証券が弱気に格下げした。

AOCホールディングス(5017):午後の取引で、一時制限値幅いっぱい のストップ安水準となる200円(18%)安の921円まで急落。傘下の石油開発 会社であるアラビア石油が、クウェート政府と技術サービス契約の更新ができ ず、探鉱費の増大を理由に08年3月期(通期)の業績予想を下方修正したこ とを受けた。終値は17%安の935円で、04年8月以来の1000円割れ。

東レ(3402):4.5%安の621円。薄型ディスプレー(FPD:フラット パネルディスプレー)の価格下落で関連部材が低迷しているとして、会社側は 2008年3月期の連結営業利益目標を3.7%引き下げた。事前のアナリスト予想 の平均を約3%下回る水準だったため、業績発表のあった午後1時以降に売り 圧力が増した

住友不動産(8830):8.5%安の2220円と4日続落。7日に、永久劣後ロ ーンで三井住友フィナンシャルグループの三井住友銀行(信託口)から1200 億円を調達すると発表。財務基盤の安定が狙いだが、劣後ローンのみでは銀行 の貸出は困難として、修正条項付の新株予約権(MSワラント)を組み合わせ て資金拠出を可能にしており、将来的な売り圧力の増加が嫌気された。

いすゞ自動車(7202):7.3%高の457円と続伸。一時9.9%高の468円 と1月7日以来、約1カ月ぶりの高値水準を回復。第3四半期(07年10-12 月期)の連結純利益は、資源国を中心に海外販売が好調だったことや税金負担 の減少で、前年同期比12%増の244億円と、同四半期の最高益を更新した。

日本合成化学工業(4201):11%高の521円と続伸。07年4-12月期の 連結営業利益は前年同期比56%増の62億2200万円で、通期予想に対する進 ちょく率は79%。粘接着樹脂など合成樹脂製品の売り上げが伸びた上、製品 構成の改善などを行い、原燃料価格の上昇によるコスト増を打ち消した。

ノーリツ鋼機(7744):6.7%高の2110円と続伸。北米を中心に写真DP E用のミニラボ機が伸長、今期(08年3月期)の連結営業利益予想を41億円 から42億円に2.4%引き上げた。純利益予想も増額、新しい1株利益(EP S)予想は89円85銭と設定した。

TPR(帝国ピストンリング、6463):9%高の935円と大幅反発。07 年4-12月期の連結営業利益は前年同期比48%増の52億4800万円で、通期 予想に対する進ちょく率は82%。中国を中心にしたアジア向けに自動車関連 部品が伸びた。

SANKYO(6417):3.7%高の6120円と続伸。人気キャラクターを活 用したパチンコ新機種がヒット、1月発売の「新世紀エヴァンゲリオン、使徒、 再び」や3月投入の「春のワルツ」などの新機種群の引き合いも良好で、2008 年3月通期の業績が会社計画を上回るとの期待が高まった。1月末以降、常勝 基調が鮮明で、この日は一時6130円と52週高値。

エンシュウ(6218):17%安の116円と4日続落。システム機械の売り上 げの一部が来期にずれ込み、今期(08年3月期)の業績予想を下方修正した。 今期の連結経常損益は2億5000万円の赤字に一転転落する見通し。従来予想 は11億5000万円。

ホシデン(6804):一時6.3%高の1650円まで上昇。主力のゲーム機器 向け部品が想定を上回る伸びで、今期(08年3月期)の連結営業利益予想を 120億円から162億円に35%増額。上方修正は3度目。為替前提は1ドル= 106円に設定。ただ相場全般の下げに追随し、終値は4.6%安の1480円失速。

ヒロセ電機(6806):5.6%高の1万40円と4日ぶり反発。発行済み株式 総数の1.8%に相当する70万株を上限に自社株買いを行うと発表したため、 株主還元姿勢を評価した買いが入った。

ソフトバンク(9984):1.4%高の2160円。一時4.5%高の2225円と、 約1カ月ぶりの高値水準を回復。第3四半期(10-12月)連結業績では、携 帯電話事業の営業利益が前年同期比5.6%減となったが、全体的には営業増益 だったことや、中国の出資先上場による純利益の急増が確認され、相対的に業 績内容が評価された。UBS証券は8日、「売り」から「中立」に格上げ。

フジテレビジョン(4676):一時8%安の13万8000円まで下げた。テレ ビ広告収入の減少を理由に、今期(08年3月期)の業績予想を下方修正。足 元の業績悪化が懸念される格好に。ただ、来期(09年3月期)に目を転じる と中国北京五輪(オリンピック)に向けて広告の伸びも予想され、一時プラス 転換する場面も見られ、終値は変わらずの15万円。

オートバックスセブン(9832):一時7.8%安の2015円まで下落。サブ プライムローン問題を受けた金融市場の混乱から、投資をしていた証券化商品 の一部に対して評価損などを計上、今期(08年3月期)業績予想を大幅に引 き下げたことを受けた。もっとも、本業の自動車部品販売事業は通期の既存店 見通しがプラスと堅調で、終値は0.5%高の2195円と下げ渋り。

ライオン(4912):4.5%高の493円と続伸。鎮痛解熱剤「バファリン」 の事業権取得効果に加え、高付加価値品の投入などで収益体質が改善傾向にあ る。今期(08年12月期)の連結営業利益はアナリスト予想を上回り、5年ぶ りの過去最高益を計画したことから、好業績を見直す動きが広がった。

フタバ産業(7241):8.7%高の2620円と4日ぶり反発。株価下落で投資 機会が拡大している中、トヨタ自動車系では出遅れ感が強いとして、UBS証 券は7日、投資判断を「買い」に引き上げた。

バンダイナムコホールディングス(7832):8.2%高の1185円と4日ぶり 反発。前日まで2日連続のストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)。足元の業 績悪化を受け、7日には05年9月のバンダイとナムコの経営統合以来の安値 (1095円)を更新。さらに、企業の解散価値とも言われる1株当たり純資産 (BPS、実績1064円)に接近していたことで、ひとまず反発基調となった。

日本マクドナルドホールディングス(2702):1.6%高の1741円と3日ぶ り反落。商品力強化を通じた客数増加を見込み、今期(08年12月期)の連結 営業利益は17%増を計画しており、収益拡大を期待した買いが優勢となった。

ミツミ電機(6767):1.1%高の2760円と4日ぶりに反発。主力のゲーム 機関連の機構部品が想定を上回ったほか、携帯電話やカーエレクトロニクス製 品向けの電子部品が伸長、07年4-12月期の連結営業利益は前年同期比65% 増となった。据え置かれた通期計画に対する進ちょく率は90.5%。年間配当 予想も50円と前回予想から4円引き上げた。

サンエー・インターナショナル(3605):8.3%高の1593円と大幅反発。 1月の既存店売上高は前年同月比0.6%減で、10月の5.8%減、11の1.1%減、 12月の4.7%減と比べると回復傾向。

JT(2914):3.4%高60万400円と大幅続伸。英たばこ会社ギャラハー の買収に伴い海外たばこ事業が大きく伸長、07年4-12月期の連結営業利益 は前年同期比34%増の3668億となった。業績好調を受け、08年3月通期の連 結営業益予想を4050億円から4220億円(前期比27%増)に4%増額。ただ、 加ト吉買収に伴うのれん代は織り込んでいないという。

日本M&A(2127):3.5%高の59万8000円と4日ぶり反発。中小企業 のM&A(企業の合併・買収)需要がおう盛で同社への助言依頼が増加、成約 案件が順調に積み上がっている。07年4-12月期の連結純利益は前年同期比 78%増の8億1000万円で、据え置かれた通期計画(8億6200万円)比の進ち ょく率は94%。東証1部上場記念配1000円を実施し、年間配当は5000円に。

三井金属(5706):6%安の360円と3日続落。アジアを中心とする同業 他社との競争激化から、これまで収益をけん引してきた電子材料が販売数量・ 価格とも不振。今期(08年3月期)業績の減益幅が拡大する見通しとなった ことで、収益環境の厳しさが再認識された。

キリンホールディングス(2503):4.7%高の1740円と3日ぶり反発。主 力のビール系飲料の販売量を前期比0.1%増の339万1000キロリットルと想 定、医薬品事業の利益増大も見込み、今期(08年12月期)の連結営業利益を 前期比10%増の1330億円と計画。佐藤一博副社長によると、原料高で国内酒 類事業に102億円の減益要因が発生するが、協和発酵工業(4151)買収に伴い、 少なくとも72億円の持ち分法投資利益が得られる。

日本ゼオン(4205):15%安の461円。原材料価格の高騰と高機能材料事 業の不振などを理由に、午後零時半に今期(08年3月期)業績予想の下方修 正を発表した。これを受けて売りが膨らみ、一時はストップ安水準の443円ま で下げる。

昭栄(3003):ストップ安水準となる14%安の1239円まで下げた。東証 1部の下落率で5位。会社側は7日に08年12月期の業績予想を公表。不動産 市況や国内株式相場の不確実性が高まっているとして、25%の最終減益を見込 んだ。市場予想の平均値を19%下回ったため、売りが膨らんだ。

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